京都市・乙訓地域を拠点に日夜奮闘中! 岡 本 忠 藏 ( おかもと ちゅうぞう )
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| - | 2019.05.08 Wednesday | - | - |
新しくなりました、さくらんぼ園。
さくらんぼ園とは、舞鶴市が舞鶴市社会福祉協議会に委託し事業展開している施設で、就学前、つまり小学校に入るまでの子どもたちやその保護者に、療育をはじめ様々なきめ細やかなサポートをしています。

かねてからスペースが手狭で、先生方は運営に苦労されながらもその中でやりくりされていて、私もなんとかこれを改善できないものかと行政に掛け合ったりしたものでしたが、このほど子ども発達特別支援施設として建物が新築され、先週、竣工式が行われました。

実はこのさくらんぼ園、舞鶴市出身の高本善四郎さんという篤志家の方から頂いた寄付金を財源に、かつて公立幼稚園があった場所に新築されました。移転の話が出てから、この敷地でどんな風な形にすれば最も良いものができるかなと、社協やさくらんぼ園の園長をはじめとする先生方が練りに練った考えをもとに設計されており、療育はもちろん、保護者に対応するために必要なこと、あるいは職員室も適度な広さが必要ですし、様々な観点から検討されたと聞いています。

おもしろかったのは『ひかりの部屋』で、照明や音響を工夫して子どもの感性を刺激したり落ち着かせたりするいわばリラクゼーション(?)のための部屋となっています。こうしたスペースも、特別支援をしていくためには必要なんですね。ずっと前から園長の大泉先生からは、『こういう部屋をつくるから、気持ちが折れそうになったり心が病んできたと思ったらいつでも遊びに来なさい。』と本気なのか冗談なのかよく分からないお誘いの言葉を言われていたので、『ああ、あれを表現するとこういうことになるんだな』とイメージできました。

また私の子どももさくらんぼ園に通わせていただいていたので、保護者OBとしてもとてもうれしいです。かつて何度かかみさんの代わりに療育のために子どもを連れて行って一緒に遊んだことがあるのですが、とても狭いスペースで、正直なところこれは気の毒だと思いました。その狭さも今振り返れば、お互いいつも近くに寄り添っている感じで一体感があってよかったのかもしれませんが、ここ数年で発達支援も現場は大きく変わりつつあり、本当にたくさんの子どもたちにきめ細やかな支援をしていかなければならず、そのためにはこれまでのところではとても対応できなかったでしょう。

これまでのさくらんぼ園は舞鶴市身体障害者センターと共同の建物だったので、さくらんぼ園独自の施設ができれば当然そこが開くことになります。それを見越し、身障者センターはそのスペースを活用して新しいチャレンジをもくろんでいらっしゃいます。一つの動きがさらに次の動きを生み出す。こういう取り組みは議員としても一生懸命応援したくなりますよね。


| やさしさと自立と。〜福祉に思う〜 | 2010.06.12 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
家庭支援総合センター。
京都府の新しい取り組みが新たに形となりました。

かねてから、DV(ドメスティック・バイオレンス)・児童虐待・非行・引きこもり・知的障害・身体障害などに対する家庭への支援を一元化して取り組む必要性というものが京都府で提起されていて、府議会でもしばしば取り上げられていた注目度の高い案件だったのですが、このほど洛東病院の跡地に東山警察署とともに完成したのです。
その京都府家庭支援総合センターの竣工式があり、少子高齢社会・青少年対策特別委員会副委員長として出席しました。

この地域は京都市東山区の歴史遺産型美観地区に指定されているエリアであるため、歴史的町並みに調和した外観を取り入れ、また建築物の高さ制限もあるために設計には苦労されたんじゃないかなと感じました。
実際、2階建てまでしかできないために広い床面積をカバーするためには切り妻の屋根を二つ架ける形にして開口部を確保したという説明を受けました。

身体障害を持つ方の訓練のためにも長〜い歩行スペースが必要とのことで、共有の廊下は数十メートルにもおよぶ真っ直ぐなものとなっていました。

リビングや本棚、机やイス、テーブルなど、室内は京都府内産の木材を使用しており、安らげる雰囲気づくりを大切にしている様子が伺えます。その他にも、精神的につらい状況の中で利用されることの多い施設であることを考え、様々な工夫を凝らしてある素晴らしい施設となっていました。

利用しやすい環境をつくるため、今となっては当たり前かもしれませんが、ワンストップで対応することにし、総合相談受け付けの窓口を設置し、事務もワンフロアになっています。
児童の一時保護の必要性が高まっているため、居室をこれまでの3室から10室に拡充して男女も区分しました。
また社会問題となっているDVの相談から保護・自立支援までを一貫して対応できるよう、老朽化していた吉田母子寮の機能を移管した東山ファミリーホームを設置しました。比べ物にならないくらいきれいで快適な住環境になったことは間違いありません。
さらに少年非行や暴力行為等の問題に対応するために京都府警の少年サポートセンターを同じ建物の中に設置しています。

新しい施設には新しいセンター長が配置されますが、初代センター長は女性で、京都府で長く子育て支援や家庭支援を担当されてきた方です。
『竣工おめでとうございます。もうこちらに常駐されることになるんですか?』
と尋ねると、そうなりますということなので、
『京都府の施策としてとてもいい取り組みですが、でもさみしくなりますねえ。』
と言うとはにかんでおられました。さらにご活躍を、と言うと、
『ありがとうございます。でも本当は、私がデスクで昼寝できるくらい何事も起きないのが一番いいんですけど。』
とのことでした。そのとおりです。起こってしまったことを対処するためにこうした事業があり、施設があるわけですが、目指すべきところは家庭支援など必要のない社会づくりだと思います。

JUGEMテーマ:家庭 

| やさしさと自立と。〜福祉に思う〜 | 2010.04.03 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
ドクターヘリ。
府県の広域連携をすることによって、事業費の効率化することと併せてより大きな効果を得られる事業があります。 
このドクターヘリの共同運行事業もその一つと言えると思います。
鳥取県・兵庫県・京都府がそれぞれお金を出し合って1機のドクターヘリの運航を行おうとする事業が、この4月からいよいよ始まるのです。

先週のことですが、その事前説明会が府内の2ヶ所に分かれて開催され、私の地元・舞鶴市も大きく関係する事業ということで、与謝の海病院に行ってきました。

この日はあいにくの天候で、なんと雪が降ってきました。まだスタッドレスタイヤを履いていたのでたいして気になりませんでしたが、しかし悪天候によってドクターヘリの模擬運行は実施できず、この目でヘリを見ることができずにやや残念な説明会になってしまいました。

基地病院となるのは公立豊岡病院でドクターは9人の体制、いわゆる着陸点となるランデブーポイントは京都府下で173ヶ所が現時点で設定予定だそうです。

しかしそのことよりも、説明会では、関係市町の理事者や担当職員さん、議員さんなどが参加されていたので、やはり悪天候によって運行できなかったということに質問が出ました。
つまり、本当に来てほしい時にちゃんと来てもらえるのかどうかという懸念ですね。

この日は神戸市から飛んでくる予定だったそうで、もう1ヶ所の南丹市までは来ることができたそうですが、悪天候により大江山に雲がかかり、有視界飛行をするヘリはこちら方面までは運航できなかったそうです。しかし実際には豊岡病院から飛んでくるということで、今日みたいな天候でも東西方向であれば十分飛べる見込みだということでした。

これまでの事例をドクターヘリの運航に当てはめると、京都府だけで年間100回以上は出動することになるのではないかということで、兵庫県や鳥取県を合わせるとほとんど毎日飛ぶことになるのかもしれません。もちろん1日に複数回の出動だってあり得ます。

舞鶴の場合、ドクターヘリではありませんが、海上自衛隊の舞鶴航空基地を利用して救急搬送した事例をたくさん経験しています。京都市に搬送することが一番いいと思われますが、天候が悪い場合、海沿いを飛んで北陸方面に搬送したこともあると言います。
さらにドクターヘリであれば飛びながら必要な処置をすることもできますので、もしものときに選択枠が広がることは単純にありがたいことだと思います。


| やさしさと自立と。〜福祉に思う〜 | 2010.03.30 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
文庫山学園。
恥ずかしながら今まで中に入ったことがなかったのですが、思い立ってお願いし、舞鶴市老人福祉センター『文庫山学園』を視察させていただきました。
ここは舞鶴市役所周辺の赤れんが倉庫群の所在する北吸地区の坂の上にあり、舞鶴湾が一望できる素晴らしい場所にあります。

実はこの文庫山学園は昭和55年に開設されたということで、今年で29年目を迎えます。無料ということもあって非常に多くの方々にご利用いただいていて、現在でも一日平均170名くらいが集まってこられています。舞鶴市の施設の中でもその稼働率は群を抜いているかもしれません。

ではどのように利用されているかといいますと、文庫山の独自事業とサークル活動、そしてサロンです。
例えば一般の市民の方々の踊りやカラオケ・詩吟・バドミントンなどのグループに施設をご利用いただいたり、独自事業では健康体操などがあげられます。
私がうかがった時は、大広間では民謡サークルがみんなで練習をされていましたし、運動指導室では、健康エクササイズの真っ最中で、アップテンポの曲がかかって大きな鏡がある広い部屋で男性も女性も混じってインストラクターの先生の指導のもとで元気に体を動かしておられました。

また将棋サロンや囲碁サロン、卓球のサロンもあって、部屋に何気に入ると大勢の人たちが向かい合って、なかなかの熱気がありました。もちろんこういうところに行くと顔なじみの方も何人もいらっしゃるので、『よおっ、どうしたの?』ということになります。
『いやぁ、ちょっと見学によさせていただいたんですよ。いつもこうしてみなさんと遊んでおられるんですか?』というと、
『遊びじゃないよ、こうして頭の体操をして老化を防いでいるんだよ。』
と笑っておられました。そうそう、そのために文庫山学園はあるんですもんね。失礼しました。

また特定の人ばかりが利用されるのではなくて、なるべく多くの方々にも老化防止のために活用していただきたいということで、団体利用という時間帯を設定しています。
この日はこの地域、そしてこの日はこっちの地域、あそこの地域はこの日、という具合に日を変えて地域毎にバスで送り迎えをし、サークルなどに入っておられない方にも利用していただく工夫をしています。

さらには介護保険による老化予防のためのサロンがあったり、とにかく活気があるという印象を受けました。
もちろん課題はいくつかあります。そして文庫山学園を利用してまちの活性化を図れないものかと私はずっと前から考えていたのですが、現場を見て、頭の中で描いているイメージがより鮮明になりました。

| やさしさと自立と。〜福祉に思う〜 | 2010.03.05 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
決算特別委員会の総括質疑。
11月24日(火)に開催された決算特別委員会ですが、私は最後の登壇者として質疑を行いました。私は決特の総括質疑は初めてで、しかもKBS京都の生中継ということもあり、やや緊張しましたが、その時になると夢中で緊張していることすら忘れてしまっていました。

質疑した内容は、
(1)ペアレント・トレーニングテキストブック『ほめかた絵本』について
(2)地域医療再生計画について
の2項目です。

この『ほめかた絵本』というのは、舞鶴市にあります京都府中丹東保健所のみなさんが中心となって監修され、作成されたものです。ペアレントとは両親・保護者のことで、トレーニングテキストということですから、子どものほめ方を身につけるために保護者が勉強するための絵本、ということでしょうか。現在は小児を中心とした医師や看護師、学校、幼稚園や保育所等の子育て支援に関する従事者や研究者・教育者等に配布されて活用されていて、また中丹東保健所も府民への出前講座などで子育てサークルなどに出かけていったりしています。

この内容は本当に素晴らしく、私はこの絵本の活用を、たまたま出会った人だけでなく、すべからくの府内の子育て家庭に見ていただきたいと思い、そういう趣旨の提言を知事に対して行いました。
答弁としては、市町村を通じての活用に役立ててほしいということと、広く普及させるために出版社に出版させることを検討しているということなどの答えが返ってきました。思いのほか知事もにこやかに、現場で自ら考えて提案された施策がこうして育っていくことへの歓びを、首長としても強く感じていると答弁されていました。

地域医療再生計画については、特に舞鶴を中心とした中丹医療圏で100億円規模の国の交付金を受けるべく水面下で進めていたところですが、政権交代後の鳩山政権下で突如廃止が決定してしまいました。すべきことは変わりませんが、取り巻く環境の変化に合わせ、今一度この計画を強力に推進すべく、京都府がさらに強く関わっていただきたいと要請しました。
知事も地域医療を取り巻く情勢は十分に認識していただいているので、今後のさらなる支援を期待したいところです。

連日の書面審査は同じ会派の同僚議員にすべて任せていたので、決算特別委員会での発言はこの総括質疑だけでした。しかし委員会運営にも少しですが携わらせていただいて、また新しい経験を積むことができ、とても有意義な時間を過ごせたと思っています。
息つく暇もなく11月定例会が始まります。もうすぐ年の瀬なんですね。今年もあっという間の1年でした。

JUGEMテーマ:絵本紹介 

| やさしさと自立と。〜福祉に思う〜 | 2009.11.27 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
怒り。
[少し思い違いをしていた部分もあるので、記事を書き直しました。失礼いたしました。]

怒りを覚えます、民主党に。
現在の09年度補正予算の凍結と見直しの問題で、最も恐れていたことがおこる可能性が出てきました。それは厚生労働省の『地域医療再生事業』3,100億円が削減対象となり、どうやらこのうち750億円が凍結されるようです。どのように削減されるかによって、これまで積み上げてきたものが全て無駄になってしまうかもしれません。

この3,100億円で地域医療や医師確保問題の解決に向けて取り組みを大きく促進しようと、私の地元・舞鶴の医療関係者や行政は力を入れてきました。私はこの京都府議会9月定例会の一般質問でも取り上げ、山田・京都府知事の所見を伺ったところですが、この地域医療再生交付金の交付を受けられるように全力で頑張るという答弁もあったばかりでした。 

全国に2次医療圏は348ヶ所あり、そのうち病院などの医療機関の再編・統廃合や増改築といった、大規模な財政支援が必要なケースに100億円が10医療機関に、また医療連携などのソフト面でのケースに30億円が70医療圏に交付されるとして、まさに今そのための地域医療再生計画をつくり、京都府が来週にも国に提案するところだったのです。もちろんその対象は、舞鶴を中心とした中丹医療圏と丹後医療圏です。

今回の国の地域医療再生事業は京都北部、そして舞鶴市の今後の地域医療の明暗を握る大きな事業であるため、関係者はこの上ない力を傾注してこの数ヶ月間、総がかりで取り組んできました。それを、形はどうあれとにかく3兆円削減するという新政権の都合で、いともたやすく地域の切なる思いが踏みにじられるのであれば、一地方議員の端くれに過ぎない私ではありますが、絶対に許せません。

私は今、民主党にわずかな期間でも日本のかじ取りを担わせることは、日本のためにならないと思い始めています。もちろん昔から、安全保障や教育問題、その他日本の根幹に関わる部分で首をかしげざるを得ない政策を掲げたり、今回のマニフェストに盛り込んでいない政策を早々に実行しようとしたり、非常に不誠実で安易な対応が目に付く民主党ではありました。
しかしその上で、さらにこんな調子で、勝ち組の人たちが地方の実情も知らずに都会の論理で国政運営されれば田舎は崩壊します。教育や医療、農林水産などの分野が顕著だと思いますが、田舎の崩壊は、都会の崩壊にも直結することが分からないのでしょうか。

今後の流れを注視しながら、自分の取るべき行動を考えたいと思います。特に長年の懸案事項である舞鶴の地域医療・医師確保の問題は、待ったなしですから。

JUGEMテーマ:医療崩壊

| やさしさと自立と。〜福祉に思う〜 | 2009.10.10 Saturday | comments(2) | trackbacks(0) |
提供する側。
この国会で、臓器移植に関する改正法案が成立しました。 このことによって15歳未満であっても、本人の同意なしに家族の承諾のみで臓器が提供できるということです。

私はあまり国政のことをここで述べることを極力控えてきました。それは、その現場でしか分からない深い事情ややり取りもあるでしょうし、メディアがそのことを的確にとらえて報道しているかどうかが分からないからで、知ったかぶりしていい加減な事を書けないと考えているからです。

しかし、今後起こるであろう臓器移植を取り巻く環境の変化については、想像するとぞっとするので、今の自分の気持ちを書いてみようと思いました。

まず、臓器提供を待っている方やそのご家族にしてみれば、適合する臓器が見つかるのを心待ちにされることは当たり前ですので、何も申し上げることはありません。しかし、臓器を提供する側の気持ちになって考えると、とてもやるせない気持ちになりました。

私の子供は、生まれながらの病気のため、生後10カ月で13時間にも及ぶ心臓の手術をしました。世界で初めての症例であることを、手術が終わってから知りました。そしてその時、亡くなった方の組織をいただいて、おかげさまで命をつなぐことができました。大人の、しかも冷凍保存してある血管をいただいたので、状況はかなり違いますが、しかし今回のような臓器を提供する側とされる側の立場は、両方とも非常にリアルに想像できるのです。

事故であったり、病気であったり、脳死はある日突然やってきます。家族は悲しみに打ちひしがれ、一生この受け入れがたいやるせない運命を背負わなければならないのかと、この上なく悲観されると思います。気持ちの整理などできるはずがなく、途方に暮れた状態、そんな中で誰か知らない人がそばに来て、ささやくのです。

『お気の毒です。お気持ち、お察しいたします。ところであなたのお子様の臓器を提供して、命のリレーをなさいませんか。』

どん底の精神状態から、さらに突き落とされる言葉に思えてなりません。
私なら、普通に拒否すると思います。理屈ではなく、幼い時から病気と向き合ってきたわが子に、これ以上メスを入れたくないからです。自分は人からもらったくせに、自分が提供するのは嫌なのか、と言われれば、はい、それでも嫌なのです、と言うしかありません。
でも、こうして平常時からこんなことを想定している家庭は皆無に等しく、ある日突然の悪夢のような出来事の中で、冷静な判断などできるはずがないのではないでしょうか。

『脳死です。あなたのお子様は死んだのです。でも臓器を提供していただけたら、誰かの中であなたのお子様は生き続けるんですよ。素晴らしいとは思われませんか。』
と言われたら、決して逃れられない目の前の状況から逃避するため、『あ、そうかも。』と思われるかもしれません。

また一方で、家族の意思により臓器提供を拒否できる、ということになっていますが、この状況では拒否した人が悪者になりかねない気がします。
法的に死んだにもかかわらず、医療行為は受けるわけで、もしかしたら社会に迷惑をかけてるんじゃないかとふと考えたりもされるでしょう。実際に、直接的でないにしろそういう心ないことをいう人が出てくるのは必然です。そうした積み重ねが、家族の自責の念を増幅させてしまうのではないかと感じます。

さらに、拒否するということは、その瞬間にまったくの赤の他人の命も背負うということです。自分の判断で誰かの命が失われる可能性が高いことくらい、容易に想像できます。そういうことも自身の不幸に重ねて背負うことになるのです。

どうあっても、どんなことをしてでもわが子の命を助けたいと考えることは、親であれば誰でも同じです。しかし、こうしたことを包括的にケアできていることが前提での臓器移植であってほしかったですし、臓器を提供する側と、される側の関係がフェアでないのが大きな問題だと思います。
来年になってどんな運用がされるのか分かりませんが、考えると心が重くなってしまいます。

| やさしさと自立と。〜福祉に思う〜 | 2009.07.15 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
舞鶴地域医療シンポジウム。
舞鶴地域医療シンポジウム
6月28日(日)13:30〜ですが、舞鶴市商工観光センターで、『舞鶴地域医療シンポジウム』が開催されます。斎藤市長さんを先頭にして、舞鶴市・市内公的4病院・医師会・京都府などが地域医療の再編のための取り組みを進めておられるところですが、なかなか住民のみなさんには、その考え方や取り組みの進捗状況が見えにくい状況にあります。

正直なところ私も少々気をもんでいたところでもありましたが、広く一般の方々にも地域医療の現状や今後の方向性などを知っていただきたいという舞鶴市民病院の藤本病院長さんの進言もあって、今回の舞鶴市の主催でのイベントの開催の運びとなったようです。

当日は私も観客の1人としてうかがいますが、舞鶴市の大きな懸案事項ですので、多くのみなさまに、開催場所である舞鶴市商工観光センターまでお運びいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

JUGEMテーマ:医療崩壊
 

| やさしさと自立と。〜福祉に思う〜 | 2009.06.19 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
熊本県と熊本医療センター。
京都創生フォーラムの4人で、1月26日〜27日にかけて九州は熊本・大分へ調査視察に出かけました。初日の熊本県での調査のレポートです。

飛行機で到着後、まずは熊本県庁へ。こちらでは地域医療の取り組みについて調査させていただきました。平成20年度から実施されている第5次熊本県保健医療計画の中で、疾病ごとの医療連携体制の構築をはじめ、今回から初めて医師確保対策などが盛り込まれています。

特に熊本県の取り組みの特徴は、熊本医療圏を中心に、全国のモデルともなっている大腿骨頚部骨折や脳卒中の地域連携クリティカルパスが進んでいることです。つまり患者さんを治療したりその他のケアをするにあたって医療連携が密になっているということですが、十数年前から行政主導ではなく公的病院の医師たちが中心になり、理学療養士など各種医療関係者も加わって取り組まれており、ここ数年はしっかりと定着してきて成果を上げておられるそうです。

驚いたのは、県民のうち、調査結果によるとかかりつけ医を持っているのが7割にも上るそうで、県内には有床診療所が多くあって1次医療が充実していた歴史的背景があるそうです。

また京都府でも導入を検討しているドクターヘリの広域運用ですが、熊本県の場合は防災ヘリを広域、つまり近隣県との共同ということだと思いますが、ドクターヘリ的な運用をしているそうで、今後は2次救急医療の強化のためドクターヘリの導入を検討しているということです。

その後は国立病院機構熊本医療センターへ、地域医療と救急医療についての調査のため伺いました。雨の中でしたが、構内へ入ると建設中の病棟が目に飛び込んできました。平成22年度にはオープンし、全面的にリニューアルされるそうで、これまでのソフト面に加えてハード面でも充実され、さらにすばらしい病院になるんだろうなと強く感じました。

まずは院長先生直々にパワーポイントを使いながら概要を説明いただきましたが、その内容よりも、言葉の節々からみなぎる絶対的な自信。ああ、前・院長先生に加えてこの人がいたから統廃合直前まで行った病院が盛り返し、今では救急患者を絶対に断らない病院にまでなったんだなと思いました。

平成8年から開放型病院となっています。医師会がやっておられたのを取り入れ、開設まで4年かかったと言っておられましたが、今の地域医療連携が取れているのはこの取り組みのおかげだそうで、すご腕の前・院長先生のリーダーシップがあったからこそだと力説しておられました。

地域医療圏の人口は百万人で、紹介率は75%超、平均在院日数は13日、平成9年からは救急を断らないと決定し、当初は救急隊員が搬送をためらうほど評判が悪かった病院だったそうですが、今では年間8,000件もの受け入れをしています。繁華街を抱えているので酔っぱらいをはじめいろんな人が運ばれてくるのだとか。

その後は救命救急部長・救命救急センター長さんにお話を伺いました。
救急を始めるにあたって、まずは開業医の先生方に1件1件伺って、この若い先生がお願いをして回ったそうです。初めは信用を得るのに苦労されたらしく300件も訪問されたとか。そのうち直接電話に『ちょっと頼まれてくれないか』とかかってくるようになり、今では絶対的に信頼されているようです。現在の救急は40床ですが、新築される病棟では50床に拡充され、さらに災害時には100床まで可能になる施設だそうで、楽しみにされている様子がうかがえました。

お尋ねするところによると医師たちが厳しい労働環境にあるのは同様で、また当病院で治療を終えた後に送る医療機関を探すのが本当に大変なのだとか。

特筆すべきは、熊本市の救急隊員と一緒に研修を実践されていて、送られた患者さんがどんな症状でその後どう対応してどうなったのか、病院側から救急隊員に報告され、お互いに情報共有しながら勉強しているそうで、その研修会は今年のうちに延べ100回を数えるそうです。またこちらの救急隊員は学会にも研究を発表されていて、お互いに切磋琢磨できる環境をつくっているということです。

一言でいえば本当にスゴイ!
医師の熱意と情熱で築き上げられたものをまざまざと見せつけられました。ノウハウは学べると思いますが、それを実行するのは並大抵のことではありません。感嘆のため息が何度も出る視察でした。

JUGEMテーマ:出張

| やさしさと自立と。〜福祉に思う〜 | 2009.02.01 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
特別委員会の管外調査。

私が所属している『少子高齢社会・青少年対策特別委員会』の管外調査視察に行ってきました。京都府議会の委員会は、大体1日に2ヶ所回るので移動がいつも慌ただしいのですが、今回は東京で2ヶ所、横浜で2ヶ所でしたので、移動は比較的楽な行程でした。個人的には、1ヶ所でもう少し時間を取ってもらえたら、いろいろ深い話が出てくるのではないかなあといつも思ってはいるのですが・・・。



まず向かった先は新宿区、『非施設型病児保育事業』に取り組まれているNPO法人フローレンスさん。非施設型ですから預かる場所があるのではなく、オフィスでお話を伺いました。ですから形が見えるわけではありませんがこうしている間にもこの日は12名のお子さんのサポートをされていたそうです。会社を絶対に休めない日に急な発熱で保育所に預けられない場合などに利用されており、代表理事をされている駒崎さんの『こういう事業をしているが、最も良いのは子供が熱を出したら休める社会、この事業が必要ない社会。』とおっしゃっておられました。



次に向かったのは練馬区役所。認知症地域資源ネットワークモデル事業について調査しました。19〜20年度の2ヶ年にわたってのモデル事業で、国庫補助を得て東京都が練馬区と多摩市をモデル地区に指定しています。予防にも取り組んでいるものの、やはり支えあう仕組みづくりが重要であるということで、地域で顔の見える関係づくりを進めるため、役に立った実例調査等を基にした地域資源マップの作成、家族会の活動支援、徘徊SOSネットワークの構築に力を入れておられます。モデル事業は20年度までということなので、その後はどうされますか?と尋ねると、『2ヶ年で終わらせてはいけない。担当者が代わってもシステムとして事業がスムーズに流れていけるようにしていきたい。また介護保険の今後の検討時期に入っているので、認知症に関する新規サービスの導入も考えている。』とのこと。ぜひ、認知症になっても安心して暮らせる地域社会をつくっていっていただきたいものです。



2日目は横浜へ。NPO法人びーのびーのさんにお邪魔しました。私はインターネットで偶然見かけたことがあり、見ただけで楽しそうな印象を与えるクリエイティブな名前をつけてるなあという印象を持っていました。もともと商店街の中の20坪くらいのところで『おやこの広場 びーのびーの』を運営されており、さらに横浜市の委託事業である『港北区地域子育て支援拠点どろっぷ』を開設されました。私たちはどろっぷでお話を伺ったのですが、多い時には1日で100名もの子供たちが集まるらしく、大勢の子どもたちで本当ににぎわっていました。孤立化しがちな子育てを支援するため、気軽に立ち寄ってもらえるように、自分のお家のように思えるように、ということであえて設定保育はされていないようで、みんな自由に遊ぶために、拾った子どもたちからのサインをすぐに反映させることがなかなか難しく、スタッフは本当に目配りが大変なようでした。スタッフが大変なために、保護者がお手伝いをするような文化もあるようで、使った人がテーブルを拭いたり、常連さんが新しい人を出迎えたり、父親のサークルができたり、そうやって何かしら関わってもらうことで一体感をつくっているということでした。



最後は若者自立塾『Y-MAC』を運営されている(株)K2 インターナショナルジャパンさんへ伺いました。厚生労働省の若者自立支援事業です。共同生活をすることによって、生活習慣を正したり仲間づくりをしたり、まずは生活全般を支援しています。またさまざまなプログラムを実践することによって多くの体験を積み重ねさせ、経験を積ませて社会復帰の足掛かりを身につけさせ、さらに働く場、必要とされる場を提供し、実際に社会へ送り出すところまで取り組まれています。その間にはやはりきめ細やかで親身なメンタルケアが必要ですし、時には専門機関への橋渡しも行い、個別に対応されています。特に就労に対しての課題があり、現在は理解のある事業者に個別にお願いをされているようで、またわずか3ヶ月のケアで社会に送り出すのはとても無理があるため、せめて1年あればという思い、そのための経済的に困難な家庭へのサポートシステムの必要性などを力説されていました。



関東にしては珍しく天候は雨で、他の議員さんはちゃんと傘を持ってこられていたのですが、私は持ってきていませんでした。しかし私たちが屋外を歩くときは必ず小降りになっていたので、みなさんは傘をさしておられましたが、別に使わなくても濡れたりすることはありませんでした。心の中だけですが、ちょっと得した気分です。(笑)



| やさしさと自立と。〜福祉に思う〜 | 2008.08.28 Thursday | comments(0) | trackbacks(1) |
 
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