スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
| - | 2023.04.22 Saturday | - | - |
What's new!
いつもお世話になっております! m(_ _)m 活動日誌 日々、更新中! 議会報告 H25.06.27 更新! Photo Album H27.12.13 更新! おかちゅう動画! 随時、更新中! 基本理念 H26.12.08 更新! | |
海上自衛隊舞鶴地方隊 展示訓練2013。
海上自衛隊の展示訓練にお招きいただいたのでウキウキして参加しました。言葉を並べるより『百聞は一見にしかず』。たくさん画像を撮ってきましたのでレポートします。
私が乗艦した護衛艦『あしがら』。母港は佐世保ですがスポット参戦です。今回の総司令官となる舞鶴地方総監が乗る艦船です。 前からの画像です。形状で分かる方は分かりますがイージス・システム搭載の護衛艦で、あたご型の2番艦、平成20年就役の新しいイージス艦です。 まだ誰もいない艦首。たくさんの一般見学者を乗せていよいよ出港です。 みなさんめいめいにこうして展示訓練の場所に到着するまでの間を過ごされます。若狭湾の海上ですので出発から3時間弱といったところでしょうか。それでも横須賀や呉、佐世保での展示訓練に比べて舞鶴の場合はかなり早く現場に到着できるのです。 いかがですか、この勇壮な姿! 美しく隊列を組んだすべての艦船が舞鶴地方総監の乗るこのイージス艦『あしがら』とすれ違います。 あちらは護衛艦『みょうこう』。舞鶴を母港とするイージス艦です。平成7年に能登沖で北朝鮮の不審船を追いかけたことで有名になりました。 こちらは一風変わった形状です。これは護衛艦ではありません。補給艦『ましゅう』。舞鶴の造船所で建造された最後の艦船で、海上自衛隊の中でも最大級の補給艦です。インド洋沖でのテロ対策特別措置法による国際貢献活動で外国海軍への燃料等の補給業務に従事しました。 すれ違うといってもこれだけの距離が離れていますので目視では困難です。ラッパを吹いて合図をし、お互いにすれ違いざま敬礼します。相手の艦船は左舷に乗組員がずらっと並んでいてこちらに向かって敬礼しているのが私たちにも分かります。 次に哨戒ヘリSH60JとSH60Kが編隊で飛んできました。 こちらは遠くから飛行してきた飛行艇が着水した瞬間です。 こちらは救難飛行艇『US-2』。先日太平洋をヨットで横断しようとしてクジラか何かに衝突して沈没した2人を救助したのは海上自衛隊の救難飛行艇でした。 大海原に人工物が不自然に出ています。これは潜水艦の潜望鏡です。 私たちの真横で浮上しました! 『そうりゅう』型の潜水艦です。しばらくこのままだったのでパフォーマンスをしてくれているのかなと思ったのですが、この状態で後方まで空気を送り込んでいるそうです。 完全に浮上しました。真っ黒のボディーは洋上では目視で見つけられにくいかもしれません。 当日は先日着任したばかりの『クイーンまいづる』が華を添えてくれていました。あたり前ですが護衛艦は前に進んでいますので風が強くて日差しも強くて大変そうでした。 ミサイル艇です! 速度は機密事項なのだそうですが、飛行機と同じジェットエンジンを搭載していますのでメチャクチャ速いです。 この打ち上げたものは敵からのミサイルを回避するためのものです。『赤外線デコイ』と言いまして、熱源を感知して進むミサイルに有効で、ミサイル艇の熱よりも高い温度の熱源を作り出し、そちらにミサイルを誘導させ、その間に逃げるのだそうです。 こちらは特別機動船『SB25』。多目的に使えますし補給なしでかなり遠方まで行動できますので、災害時などに大きな威力を発揮します。様々な特殊任務も想定しています。 護衛艦『あしがら』の後方を何気に見るとこうして艦船がついてきていました。たくさんの人が甲板にいるのが見えますか? 艦船にはこうして小宮さんが祀られています。イージス艦の場合、山の名前をつけることになっているのですが、この『あしがら』は金太郎の舞台となった『足柄山』の名前をもらっています。ですのでそちらの神社のお札をお祭りしてあります。世界最高技術が集まっている艦船もこうして最後は神頼みなんですよ、と砲術長さんは笑っておられました。 ちなみに番外編ですが、こちらの艦船は退役したものです。安倍首相が退役した艦船を海上保安庁の巡視船に転用できないかと発案しましたが、技術的に困難であるため棚上げになっています。これはその対象になった艦船ですが、最終的には屑鉄として売られるようです。まだまだ運用できそうですが、さみしいですねえ。 こちらも退役した艦船ですが、こちらは洋上に曳航していって、なんと射撃の的となる運命です。 当日は陸上自衛隊の協力も得て多くの来場者を迎えていました。この奥には長距離弾道ミサイルを迎撃するPAC3も展示してありました。 大変盛りだくさんで、猛暑の中ではありましたがみなさん堪能されたことと思います。海上自衛隊の任務は当たり前ですが海の上ですのでなかなか国民のみなさんに見えにくいため、こうした機会は防衛思想の普及のために非常に重要です。今回の展示訓練は非常に倍率が高く、なんと10倍くらいの競争率の中、運よく当たった方々が参加されました。自衛官のみなさんには最後まで細かく対応していただいて、私たちは思い切り楽しませていただきました。ありがとうございました。 JUGEMテーマ:自衛隊について 道州制ってなんでしょう。
みなさん、道州制ってどういうイメージを持っていらっしゃるでしょうか。なんとなく改革派っぽくてトレンディな感じがしないでもないという印象の方が多いと思います。日本維新の会 共同代表の橋下徹 大阪市長が大阪都構想に引き続いて、日本を道州制にして統治機構を変えて地方を元気にするんだ!と声高らかにうたってらっしゃるようですし、実は国政の政党のほとんどが政権公約で『道州制の導入』を盛り込んで先の衆議院議員選挙を戦い、その結果、衆議院議員の圧倒的大多数が道州制を是認する立場を取っています。道州制って、やろうと思えばすぐできる体制に、実は国政はなっているのです。 では、道州制って何?国の統治機構の何がどうなれば道州制なの? この問いに答えられる国会議員はおそらくほとんどいないと思います。そう、道州制・道州制といろんな人が日本は道州制にすべきと主張するのですが、その定義に答えられない人がほとんどという、非常に摩訶不思議な状況なのです。 先の通常国会で、道州制法案を野党の日本維新の会とみんなの党が提出し、ほとんど最終日の提案だったのでロクに審議もされず継続審議扱いとなりました。提出はされませんでしたが与党の自由民主党と公明党も法案提出の直前でした。私は与党の法案をじっくり見ましたが、野党の法案も大きな差はないということのようです。 ただこの中身はスカスカで、とても我々地方と国の関係がこの法律によって道筋を決められることの恐ろしさというものを感じました。なぜなら、はっきり書いてあるのは、道州制に移行する年限と、都道府県を合併させること、それを道や州と名付けること、市町村ももっと合併させることを暗に書いてある、それ以外はまったく見えないからです。端的に言えば、都道府県を合併して同州と名付けましょう、というふうにしか私は読めませんでした。 まず一つ目の問題は、都道府県を合併することが道州制の導入なのか?ということです。それは明らかに違います。それでは地方の独自性どころか地方ならではの様々な文化や歩んできた歴史が失われてしまう可能性があり、地方の力を削がれてしまう危惧があります。 私が思うに、道州制の導入の定義は、自主課税権や税率の決定権を地方自らが持ち、ほとんどすべてを自主運営する、それによって地方独自の特徴を打ち出しながら魅力ある地域づくりを推し進める、ということなのではないかと考えています。 では現実問題として、そんなことは可能なのでしょうか。 実は先日、そのあたりを深く掘り下げた研修会に参加してきまして、私の疑問をひも解いてもらいました。 日本はご存じのとおり、税金の多くをまずは国に集めて、そこから地方へ交付金や補助金、地方交付税などで還元され、人口の多い少ないとか地方のどこに住んでいるかは関係なくナショナル・ミニマムが担保されてきました。しかし一方で、小さなことまで現場を知らない国に介入され、地方らしさを打ち出しにくい状況にもあるわけです。 それでは、国が地方に渡している税財源を、道州制を導入して国から地方へ財源委譲したときのシュミレーションをした場合、とんでもないことが起きることが分かります。 まず委譲額ですが、平成22年度の決算統計からしますと、国庫補助負担金が5.6兆円、国直轄事業を地方に移管する分が0.7兆円、税源移譲額は地方消費税2.6%相当分で6.6兆円、合計12.9兆円を国に代わって地方独自に徴税することとなります。 それらを地方のそれぞれの道州の財政に換算すると以下のようになります。 まず人口の多い南関東州、つまり東京とその近郊は8,500億円もの増収になります。今でもとても裕福なのに。 関西州は1,800億円ほどの増収。東海州は1,600億円ほどの増収。端的に言えば人口規模が多いと国から移譲される財源も多くなることはみなさんご理解いただけると思います。 そして。それ以外の州は今よりも減収になることが予想されます。 北海道は1,500億円の減収、東北州は1,900億円の減収、北関東州は407億円の減収、北陸州は721億円の減収、中国州は1,321億円もの減収、四国州は1,098億円の減収、沖縄州は1,170億円の減収、そして道州制議論の最も活発な九州においては、実はなんと3,780億円もの減収となってしまうのです。 こうした格差の拡大を、どうやって均すのでしょうか。南関東州の住民が払う州税を他の州に回してくれる素地などあるのでしょうか。南関東州は固く拒否するでしょう。では大きなマイナスになる州のために国税から地方交付税などをわたすのでしょうか。道州制を実施した場合、そのような財政調整機能を国が持つことはないでしょう。むしろそれをなくす統治機構なのですから。 この状況下でそれぞれの道州が努力し、地域の独自性を打ち出して日本全体を活性化させるのです。それは無理ではないでしょうか。今我々の中では東京一極集中が非常に大きな問題だと考えているのですが、このシュミレーションでは、さらにその格差が開いてしまう恐れがあります。道州制の推進論者は、この大きな懸念をしっかり払拭する義務があると私は思います。私にはこの解決策は今のところ見いだせていませんし、私が道州制の導入に懐疑的なのはまさにこの理由によるところが大きいのです。 道州制にはほかにもいろんな課題があります。決してバラ色ではありませんので、そういう目線で道州制の議論を見ていただきたいなと私は考えています。 JUGEMテーマ:政治全般〜国会・内閣・行政 オオクワガタと人工蛹室。
我が家でオオクワガタを飼育していることが最近周知されつつありますが、また新たな試みがうまく行きましたのでレポートいたします。 このオスのサナギ、おそらく70mmは超えているであろうと推測されますが、羽化して大あごを伸ばせるスペースが蛹室内に取れないのではないか?と思ってネットで調べたところ、本来は自分の体の大きさに合わせて蛹室をつくるはずなのですが、それができない個体もあるということで、仕方がないので取り出して人工の蛹室に移すこととしました。今までで一番大きな個体になりそうでしたので初めての試みなどあまりしたくなかったのですが、羽化不全となって死んでしまってはかわいそうですので仕方ありません。 そうっとビンから掘り出してうまく外に出すことができました。500円玉の直径が26mmですから、身体だけで2枚強、さらに大あごの長さを勘案すると、やはり70mmを超える大きなオスになりそうです! 人工蛹室はこんな感じです。お花を生けるときに使うオアシスというスポンジをスプーンでくりぬいて最後にガタガタを指でならし、水を含ませました。可能な限りマットの中の形状に近づけます。やってみたらほんの10分くらいでできました。 羽化が始まりました! ちょうど在宅中の時でラッキーでした。羽化するときはうつぶせになって行うんですね。まるでエビのお寿司みたいです。 全体を俯瞰するとこんな感じです。100均で買ってきた昆虫用のプラケースにこそっと納まるようにしています。ちゃんと羽化したらこのケースで飼うことになります。 ずいぶん進みました。身体を少しづつよじりながら足を使って上手に脱いでいくんですね。皮を脱いだそばから外羽が整っていきます。 完全に羽化しました!外羽はきれいに伸びていますが、内羽はなんだか干物みたいにひしょげています。 しかし不思議なものでこうして内羽もきれいに伸びきってこうなりました。透明でとても美しいです。しかし大あごはまだ不自然なままですね。 おなかの方に折れ曲がっていた頭部も本来の位置にまで伸びました。外羽は時間とともに色づいていきます。 内羽が乾いて整うと上手にしまいこみます。ここまで来たら一安心。このまま数ヶ月も活動せずにジ〜ッとしているのです。外見だけでなく、体の内部もつくり変えているのでしょうね。 すっかりオオクワガタらしくなりました。かつてはとても希少価値があって自然界ではなかなか見つからなかったため大変な高値がつき、オスは1mmあたり1000円とも言われていました。このサイズですと70mm強ですから、当時でしたら約7万円!? 驚きですね。 しかし今は研究が進みクワガタの生態もかなり分かってきていますので、私のような素人でもこんなふうに育てることができるようになりました。意外に対応力があって育てやすい種類だと思います。さらに大型サイズを狙っている人の中には、自宅の一部屋をクワガタ部屋にして、通年でエアコンなどで室温管理を徹底している人もいるようです。 私はさすがにそこまでしようとは思いませんが、子どものころから好きだったけどうまく飼えなかったカブトムシやクワガタの飼育を大人になって無理のかからない程度に楽しんでいる、といったところです。まわりの人と話していてもみなけっこういろんなエピソードを持っていて意外に盛り上がったります。そんなワクワク感を抱かせる何かを、カブトムシやクワガタは持っていると思います。 JUGEMテーマ:オオクワガタ飼育 選挙の戦略と分析。
参議院議員選挙はそろそろ中盤戦というところでしょうか。選挙とひとくくりに言っても今回の参議院議員選挙と前回・12月の衆議院議員選挙とはまるで違うものだと改めて感じます。参議院と衆議院の位置づけの違いということではなく、選挙そのものがまるで違うのです。 たとえば私の住む京都府でしたら、衆議院議員選挙は舞鶴市・福知山市・綾部市・宮津市・京丹後市・与謝野町・伊根町の選挙区で選挙ポスターを張ることになり、その枚数はどれくらいでしょう・・・ざっと3,000か所くらいでしょうか。しかし参議院議員選挙になりますと京都府全域が選挙区になりますので軽く10,000か所のポスターを張らねばなりません。1人が1日で張れるポスターはせいぜい100枚にも及ばないと思いますが、一方で、ここで短い時間で張ることができないと有権者からは『この政党・候補者は組織ができていない、選挙をする人員が整っていないんだな』という印象を持たれ、選挙を戦う上で大きなマイナスとなってしまいます。 選挙運動用のビラも衆院選では70,000枚、しかし参院選では175,000枚、しかも新聞折り込みなどするならばとんでもない費用がかかってきます。 最近頻繁にある新興政党の組織力も資金力もない陣営にとって、衆議院議員選挙だったら何とかごまかせても参議院議員選挙ではなかなかそうはいかない、というのを実感しているはずです。 また衆議院議員選挙は小選挙区制度なので1等賞を狙う選挙ですから、基本的に与党とどう対立軸を明確にして有権者に分かりやすく自分たちの主張の浸透を図っていくか、ということに尽きるわけですが、参議院議員選挙の京都府選挙区は議席が2ですので、要するに2等賞でもかまわないわけです。ですからその前提で選挙戦略・戦術というのがあってもいいと私は思っています。 京都府では自民党の西田昌司候補が優勢であることは間違いないと言われています。選挙では優勢に進めていても自分の陣営を引き締めるためによく『このままではあぶない』だとか『現時点で横一戦なのであともうひと押し』などとムチを入れていくわけですが、この情勢でそんなことをしても白々しいだけですので、王道を進めて与党としてのここまでの実績とこの先の見通しを指し示すことに徹し切ることが常道だろうと私は思います。 では野党の側からすればどうでしょうか。 水面下で言われているのは、2番手を民主党と共産党が激しく争っている、もしかしたら共産党が一歩リードかもしれない、ということのようです。さてここで大事なのは、先ほど述べたように『2番でもかまわない』という事実をどこまで各陣営が理解できているかということです。 民主党がいくら与党の政策、特にアベノミクスと呼ばれる経済政策を批判を展開したところで、多くの有権者は『政権を獲っていた3年半でデフレ脱却できずに日本の景気・雇用に大打撃を与えつづけたたお前らに言われる筋合いはないわ!』と感じているはずです。しかも与党の政策の功罪がハッキリするのはまだ先なのですから、いまアベノミクスの是非を訴えても国民の心に響くのはほぼ無理ではないでしょうか。ならば民主党や日本維新の会、みんなの党が取るべき戦略は、『自民党としっかり対峙して戦える第2党はどこか』ということををどうやって有権者に浸透させていくか考えるべきだと思います。 国政選挙は、いいか悪いかは別にして、政策や候補者本人の資質だけで当落が決まらない現実があります。これまでは候補者が生き残るための手段を模索している姿を一般の有権者が垣間見ることは難しかったでしょうが、ネット選挙が解禁となってこんなブログ記事も書けるようになり、生々しいところもさらに出てくるかもしれません。私も自分自身が地方議会議員選挙で審判を受けてきた身として、ぜひ多くの有権者の方々に『選挙をやる側』の頑張りや苦悩を感じていただけたらなと思っています。 JUGEMテーマ:選挙 府職員給与費の減額。
京都府議会の6月定例会の会期はあと3日。佳境に入ってきました。6月の地方議会は全国的に見ても、2月もしくは3月に当初予算を決めたばかりということで大きな動きを伴うことは少ないのですが、今定例会の場合は地方公務員の給与費について多くの調整がなされ、大幅な減額となりました。 ことの始まりは、今年の早い段階で安倍内閣が国家公務員の給与費の削減の方針が打ち出された時です。国家公務員の給与を下げるので同じ水準の削減を地方公務員にも求める、と表明し、そんなことを事前に聞かされていなかった地方側は泡を食いました。しかし議論も何も、教職員(学校の先生たち)にかかる国庫負担金や地方交付税などを一方的に切り下げられたため、その調整に行政側はかなりの骨を折ることとなりました。 そもそも、地方は10年以上も前から行財政改革ということで段階的に人件費を削減してきました。もちろん、民間の厳しい経済情勢や雇用情勢を鑑みれば手ぬるいとの批評を免れられないかもしれませんが、一方で国民から無理無駄や国家公務員の厚遇に対する指摘を厳しく受けている国の側から言われる筋合いはない!というのが私の第一印象でした。通常の体重から10キロ痩せるのと、減量しているボクサーに10キロ痩せろというのではまるで意味が違います。国は平気で今回そういうことを断行したのです。 もちろん地方からの苦言や抵抗も空しく、一方的に国から人件費を削られてしまったので、組合側との交渉などの時間がなかった2月当初予算ではとりあえず基金で措置をしておいて、この間に組合との交渉を行い、そうした手順を踏んで京都府の予算でも今回減額補正を行いました。その額は約100億円となりました。 ちなみに京都府は、京都府職員労働組合・自治労京都府職員労働組合・京都教職員組合(学校関係)、といったところが説明・交渉先のようでしたが、中には決別した団体もあったようです。 山田知事は本会議で、『職員への負担を求めるか、事業の削減という形で府民への負担を求めるか、二者択一の中での苦渋の決断』と答弁されていました。人件費削減のあおりが府民サービスの低下を招くという事態は避けねばなりませんので、私もやむを得ないことと捉えています。 それよりも私が今回の件で強く感じたのは、国は『地方は自分たちの下請け』だと思っているということです。今回大幅減額を強いられた地方交付税は、国民からの税金をいったん国が集めて、全国どこでもナショナルミニマムを維持できるように地方に再配分する制度です。国がえらいのではなく、国の裁量が優れているのではなく、昔から制度としてそうなっているのです。ここが国の誰かのさじ加減でいきなり減額されていくのでは思い切って地方の独自性など打ち出すことなど到底できませんし、むしろさらに失われかねません。 国がこのような感覚でいる一方で道州制の議論が進んでいます。その与党の法案の中身を私もつぶさに読みましたが、やはり中身はスカスカだったので、地方を思いやれない中央の人たちが地方のあり方を決めようとしていることに恐ろしさすら感じています。もし地域住民のマイナスになるような内容が出てきたとして、地方から意見をいう機会はあっても、今のところ体を張って止める術はありません。今通常国会が閉会して道州制法案は流れましたが、秋の臨時国会でも再び提出しようとする動きになっているという報道もあるので、この件は非常に注視すべき懸案事項だと思っています。 JUGEMテーマ:政治全般〜国会・内閣・行政 | |