今日も倫理研究所の朝の会で講話をさせていただきました。
『他人の振り見て我が身を直せ』とは昔からよく言いますが、この言葉は日頃から自分が最も気を付けていることの一つです。意味は読んで字の如くですが、実践となると、たやすくもあり、そして難しいものだと改めて思います。
議員という職業に就いている以上、誰から見ても社会的な模範となるべきで、それは年齢は関係なく平等に求められるものです。ところが私たち若手議員は社会的には一目置かれる職業でありながら、誰からも尊敬されるだけの人徳を身に付けているとは必ずしも言い難いものです。その決定的な経験不足を補うためには、周囲の人達の言動を参考にさせていただくのが一番手っ取り早いと私は思うのです。
人が失敗する場面に遭遇すれば、なぜそうなったのか、本当ならどうすべきであったのかを心に留め置けば、それは自分が実際に経験していないことでも自らの血肉とすることは可能です。
また皆が困ったとき、誰かが自分に思いつかないような機転を利かせてその場を救ったとすれば、感心するだけでなくその具体的なところまで記憶しておけば、まったく違うところで使えるかもしれません。
つまり経験とは、必ずしも自分自身の体験だけでなく、心掛け次第でさらに身に付けていくことは十分可能ではないかと思うのです。
人は何度も同じ失敗を繰り返してはそのたび自分に腹が立つわけですが、そういうことはなるべく避けたいものですね。
というようなお話をさせていただいたのですが、よくもまぁイケシャーシャーと、人生の大先輩方を前にしてこんなえらそうな説教をたれる自分はある意味すごいなぁと感心してしまいます。一応、そういうふうに心掛けているんですよ、ということで・・・はい。