年々増加傾向にあって留まることを知らないごみ。舞鶴市はこの可燃ごみの排出抑制のため、来年の4月から収集運搬業務に手数料を徴収することを決定しました。本市指定のごみ袋を購入していただくという手法です。通常1枚数円のものを、何十円の値段でボッたくらせていただきます。
ボッたくるだけではただの増税です。ですから市民の皆さんがごみを抑制しやすいように、ごみの削減案についても提案させていただいています。
実は舞鶴の場合、可燃ごみのうち実に4割が紙ごみなんだそうです。ご存知のとおり、紙はリサイクルできます。ですからこの紙ごみの分別収集も同時に行うことにしました。古紙は月1回の不燃物収集のときに各自治会の収集場所へ持ってきていただこうと思っています。
また同時に、電気式等生ごみ処理機の購入助成も行うことに決定しました。
こうした削減案とともに有料化することは他の自治体に例がなく、その効果が期待されるところです。
こうすることによって市民一人一人にごみを減らすことの重要さを少しでも分かっていただくと同時に、今まではごみをきちっと分けていただいていた方とぞんざいに扱っていた方との格差がまったくありませんでしたが、頑張って努力してくださった方には負担が減り、相変わらずの方には応分の負担をお願いするシステムとなります。
舞鶴市の埋め立て処分場の残余年数はわずか3〜4年、したがって代替の処分地の検討に入っているわけですが、そのために要する初期投資は数億円とも数十億円とも言われており、これを10年で満杯にしてしまうか、それとも30年もたせるか、その差は歴然です。
課題として、不法投棄が増えるのではないかという懸念がありますので、警戒体制を強化しなければなりません。また市民の中で混乱が予想されますのでその対応を決め細やかにする必要もあります。
ご批判があることは承知していますが、私はこの件に関しては積極的に賛成しています。ごみの処分は基本的に出した人の責任です。今はその意識が余りにも低すぎる。行政が大金を投じて立派な施設を作ってもごみは減りません。事業者や市民一人一人の協力なくして、環境問題の解決はありえないのです。