質問項目】
1.行政改革について
(1)進捗率と自己評価について
(2)実効性の確保について
2.入札制度について
3.高潮対策について
失礼いたします。岡本忠藏でございます。
私は質問事項を3項目に絞り、通告に従って質問をさせていただきます。関係理事者には、明快なるご答弁をいただきますようお願いいたします。
質問1:行政改革について
まず、行政改革についてお尋ねいたします。
バブルの崩壊と呼ばれた長期にわたるわが国の経済不況は、国民に大きな打撃を与え不安を駆り立てながら、いまだ抜本的な解決がなされていないまま、今日に至っております。
本市におきましては、その痛みを最小限に留めるべく、早くから舞鶴火力発電所などの大型プロジェクトに着手されてきたところであり、市長をはじめ、各方面にわたる関係者のご努力と先見の明に深く感謝を申し上げる次第であります。しかし当初予想していたよりもはるかに長いこのトンネルは、いまだにその出口を見出すことができず、一部では小さな光が見えてきたという話も聞こえてまいりますが、膠着化している本市の経済情勢を考えますとそのかすかな光が地方にまで本当に届いてくるのだろうかという懸念の声も聞こえてまいります。そして不況の深刻化は必然的に税収を財源とする自治体に大きく影響を与えるものであり、またできるだけ景気に左右されない自立的な行財政運営を確立するためにも、さらなる行政改革の必要性があることは、言うまでもないことであります。
本市においては平成13年度から舞鶴市行政改革大綱を策定し、1点目は市民と行政との『協働』、2点目は最少の経費で最大の効果を挙げる『経営』、3点目には自己決定・自己責任による『自立』という3つの観点から取り組まれているところであります。一口に行政改革と申しましても、様々な視点から取りまとめられているものでありますから、その内容が多岐に渡ることは当然であると理解しております。しかしあえて申し上げますが、『本市の財政はこのままでは2年後に赤字に転落してしまう』と私たち議員も聞かされているところでありますし、さらには現在でも基金を大幅に取り崩しながら事業を展開していることや、市債残高が年々増加傾向にあることなどから考えますと、実質赤字とも解釈できる財政運営でありますことから、3つの観点の中でも、特に『経営』という分野に主軸をおいた行政改革が今、求められていると存じます。