京都市・乙訓地域を拠点に日夜奮闘中! 岡 本 忠 藏 ( おかもと ちゅうぞう )
<< December 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

 
What's new!

いつもお世話になっております! m(_ _)m 

活動日誌      日々、更新中!
議会報告      H25.06.27 更新!
Photo Album   H27.12.13 更新!
おかちゅう動画!  随時、更新中!
基本理念      H26.12.08 更新!
 
<< 平成21年6月定例会 総括討論 | main | 明日の京都。 >>
 
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています


| - | 2019.05.08 Wednesday | - | - |
提供する側。
この国会で、臓器移植に関する改正法案が成立しました。 このことによって15歳未満であっても、本人の同意なしに家族の承諾のみで臓器が提供できるということです。

私はあまり国政のことをここで述べることを極力控えてきました。それは、その現場でしか分からない深い事情ややり取りもあるでしょうし、メディアがそのことを的確にとらえて報道しているかどうかが分からないからで、知ったかぶりしていい加減な事を書けないと考えているからです。

しかし、今後起こるであろう臓器移植を取り巻く環境の変化については、想像するとぞっとするので、今の自分の気持ちを書いてみようと思いました。

まず、臓器提供を待っている方やそのご家族にしてみれば、適合する臓器が見つかるのを心待ちにされることは当たり前ですので、何も申し上げることはありません。しかし、臓器を提供する側の気持ちになって考えると、とてもやるせない気持ちになりました。

私の子供は、生まれながらの病気のため、生後10カ月で13時間にも及ぶ心臓の手術をしました。世界で初めての症例であることを、手術が終わってから知りました。そしてその時、亡くなった方の組織をいただいて、おかげさまで命をつなぐことができました。大人の、しかも冷凍保存してある血管をいただいたので、状況はかなり違いますが、しかし今回のような臓器を提供する側とされる側の立場は、両方とも非常にリアルに想像できるのです。

事故であったり、病気であったり、脳死はある日突然やってきます。家族は悲しみに打ちひしがれ、一生この受け入れがたいやるせない運命を背負わなければならないのかと、この上なく悲観されると思います。気持ちの整理などできるはずがなく、途方に暮れた状態、そんな中で誰か知らない人がそばに来て、ささやくのです。

『お気の毒です。お気持ち、お察しいたします。ところであなたのお子様の臓器を提供して、命のリレーをなさいませんか。』

どん底の精神状態から、さらに突き落とされる言葉に思えてなりません。
私なら、普通に拒否すると思います。理屈ではなく、幼い時から病気と向き合ってきたわが子に、これ以上メスを入れたくないからです。自分は人からもらったくせに、自分が提供するのは嫌なのか、と言われれば、はい、それでも嫌なのです、と言うしかありません。
でも、こうして平常時からこんなことを想定している家庭は皆無に等しく、ある日突然の悪夢のような出来事の中で、冷静な判断などできるはずがないのではないでしょうか。

『脳死です。あなたのお子様は死んだのです。でも臓器を提供していただけたら、誰かの中であなたのお子様は生き続けるんですよ。素晴らしいとは思われませんか。』
と言われたら、決して逃れられない目の前の状況から逃避するため、『あ、そうかも。』と思われるかもしれません。

また一方で、家族の意思により臓器提供を拒否できる、ということになっていますが、この状況では拒否した人が悪者になりかねない気がします。
法的に死んだにもかかわらず、医療行為は受けるわけで、もしかしたら社会に迷惑をかけてるんじゃないかとふと考えたりもされるでしょう。実際に、直接的でないにしろそういう心ないことをいう人が出てくるのは必然です。そうした積み重ねが、家族の自責の念を増幅させてしまうのではないかと感じます。

さらに、拒否するということは、その瞬間にまったくの赤の他人の命も背負うということです。自分の判断で誰かの命が失われる可能性が高いことくらい、容易に想像できます。そういうことも自身の不幸に重ねて背負うことになるのです。

どうあっても、どんなことをしてでもわが子の命を助けたいと考えることは、親であれば誰でも同じです。しかし、こうしたことを包括的にケアできていることが前提での臓器移植であってほしかったですし、臓器を提供する側と、される側の関係がフェアでないのが大きな問題だと思います。
来年になってどんな運用がされるのか分かりませんが、考えると心が重くなってしまいます。

| やさしさと自立と。〜福祉に思う〜 | 2009.07.15 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト

| - | 2019.05.08 Wednesday | - | - |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://tyuzo.jugem.jp/trackback/598
トラックバック