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京都ブランドを東京で。
この9月8日からの3日間、少子高齢社会・青少年対策特別委員会で管外調査に出ていました。滋賀県湖南市から石川県庁、そして小松空港から東京へ飛ぶというスケジュールで全部で6ヶ所の視察を終え、先ほど帰ってきました。
視察ではないお話ですが、2日目、つまり昨日の夜に、グランドプリンスホテル高輪の中にあるル・トリアノンというお店でフレンチをいただきました。実はここのシェフで高垣吉正さんという方がいらっしゃるのですが、高輪の前は、京都は宝ヶ池のプリンスホテルで腕をふるっておられたのです。 高垣さんの料理の特徴は、フレンチでありながら京野菜をふんだんに盛り込むというところです。京都にいらっしゃるときも、朝、自分で野菜を採りに畑まで足を運んでいたとか。 そこで料理人として生産者、つまり農家にはこうされたらいいんじゃないですかというアドバイスをたくさんいただきました。 良いものを作る農家であっても、それを売る手法やルートをほとんど持っていないのが実情です。しかし、料理人は間違いなく良い野菜を入手したいと強く思っています。良いものを売り込んでもらえば間違いなく料理人は食いつくと高垣さんはおっしゃいます。 それにはまず畑に招待して現場でどんなふうにして自分のところの野菜を作っているのかということを見てもらうことだということでした。そうして生産者と料理人との信頼関係を築くことが何より重要なのだそうです。 東京の市場で京野菜を仕入れると、市場に到着するまでに3日はかかっていて、そこからさらにお客さまの口に入るまでに1〜2日かかる。しかし同じものでも畑からの直送であれば、2〜3日あれば十分で、とても新鮮な状態でお客様に提供できる。つまりいい料理ができる。ならば同じ値段でも絶対に産地直送を選ぶのが料理人だということです。あとは送料がかかるのでそれを計算して単価を考えてもらえばよいそうです。またたくさんのお客様に提供できる方がスケールメリットを生かせるので、農家の経営的なことを考えれば、料亭よりもホテルの方が有利なのではないかとも言っておられました。 さらに、ホテルのシェフとしては、3ヶ月先のメニューを今すでに考えてお客さまにお知らせするので、お願いした産品を約束した量だけ必ず出荷してもらわないといけないということで、どんな状況でも絶対に注文には応えなければならない義務が農家には求められるということです。 昨日は、上賀茂産のトマト、九条ねぎ、京水菜、賀茂なす、京赤地鶏、京丹後産の紫芋、そして万願寺とうがらしを使ったフルコースをいただきました。 東京では、京野菜というブランドの持つ力はすごいのだそうです。春にタケノコを出しても、『いままで食べてきたどのタケノコよりも比較にならないくらいおいしい。』という感嘆の声がしょっちゅう聞かれるとも言っておられました。案外、地元の素晴らしさを知らないのは地元の住民かもしれませんね。 JUGEMテーマ:農業・アグリビジネス 新たまねぎ。
我が家は舞鶴市の大浦にある農業公園、ふるるファームの中にある市民農園を1区画借りています。 かみさんが去年からいろいろと試行錯誤をしているみたいで、週末なんかに行くと周りの人たちともいろんな話ができたりアドバイスをもらったりして、そこそこ楽しみながら畑仕事のまねごとをしているようです。 またせっかくできかけた野菜が鳥などに食べられたりして、いっちょまえに鳥獣被害にもあっているらしく、去年などはとても憤慨していたときもありました。 市民農園ですらこうですから、本当の農業の方が鳥獣被害にあわれた場合、その憤りはいかばかりか図り知れません。 さてこの連休の間ですが、タマネギを引きに行ったうちのかみさんが帰ってくるやいなや非常に誇らしげに自慢するので、どれほどのものかと思ってみると、なるほど立派な新タマネギがたくさん採れていました。さっそく1つをむいて生のまま欠片を口に入れてみると、アクもなくおいしい。 かみさんにしてみれば、自分の作ったものですのでなおのことおいしく感じるのでしょうね。 ちなみにこの舞鶴農業公園ふるるファームには『星のふるる村』があり、農園を借りている人たちもそこの村民になります。ふるる村では我が家の世帯主はかみさんで、私は完ぺきな扶養家族でして、これから夏にかけてちょうどいい時期なので『万願寺とうがらし』を植えてくれとリクエストしています。 旬の夏野菜をつくって、採れたものからいただく。 昔から当たり前にやられていたことですが、現代社会ではとても贅沢なことなんですねえ。 JUGEMテーマ:農業・アグリビジネス 大分県農林水産研究センター。
会派視察の2日目は大分県へ。今、京都府でも農林水産研究試験機関の再編が検討されていますが、 他県で再編されたところがどのような取り組みをされたのか、非常に気になるところです。 大分県議会は議員立法も活発のようで、近年ではこれまでに飲酒運転撲滅のための『飲んだら乗れん条例』、『商店街等への加入促進条例』、『県基本計画議決条例』を制定され、現在は議会基本条例を検討中だそうです。 もともと大分県は生産県のため、農林水産業関連機関が重要視されている風土があるように感じました。京都への産品の出荷も非常に多いとか。こんなところで深い結び付きがあったとは知りませんでした。関サバ・関アジなどが有名ですが水産資源も豊富で、林業ではスギが主でヒノキなど、またクヌギを活用したシイタケは全国のシェアの35%を占めています。多種多様な品目を扱うのが大分県の特徴です。 こうした中での農林水産関係試験研究機関の再編ですが、平成17年に農政部と林業水産部が統合され、『大分県農林水産研究センター』が新設されました。 ポイントは、(1)生産現場に対する技術支援活動の強化、(2)試験研究課題の重点化、(3)組織の簡素・効率化ということで、特に(2)では研究の評価制度を設けており、内部評価の後は外部評価も受けることになっています。また(3)では組織をフラット化するためにスタッフ制としており、中間管理職を減らして研究院・普及員を確保して、現場の意見がそのまま上にあがるようにしました。 センターの本部は県庁にありますが、それぞれの研究試験機関はそれぞれの産品が主として実際につくられている地域に所在し、現場との連携が取りやすい印象を受けました。 消費者の心をつかみ、売れるものをつくって生産者の所得を増やすことや、担い手が減少・高齢化していく中で、生産コストを低くすること、食品加工業の育成にも力を入れており、付加価値を高め、できれば加工業企業の誘致をしたいということで、そのために研究機関の役割や期待は大きく、また集落営農を推進していて600組織を目指しており、そのうち200を生産法人にしようと考えており、実際に動いているそうです。 これまでの研究成果としては、大分方式のいちご高設栽培によっての収穫量の確保や、ナシ栽培の台風による落下被害回避技術の開発、豊後牛ではなんと京都大学との何十年にもわたる提携によってクローン技術の開発を、林業ではひび割れを起こさせない大分方式のスギ柱材の乾燥技術の開発、シイタケ人工ほだ場の散水管理栽培技術の確立、水産業ではワクチンを活用することによって抗菌剤の使用量を減少させ、安心・安全な養殖技術を実現する、などなどが実際の生産現場に導入されています。 その後は県庁から車で40分ほどの豊後大野市にある『きのこ研究所』に伺い、所長さんに施設をご案内いただきました。大分県の主力であるシイタケに加え、マイタケの研究も進んでいるようで、生産者が減少している状況を鑑みて、担い手の育成にも力を入れておられるということでした。実際に新規でチャレンジをしようと講座などに参加される方は結構いらっしゃるようで、ただ殺菌や菌の培養をするために初期の施設整備に大きな費用がかかり、そのリスクを緩和するためのアドバイスも必要のようです。 どのような産品も、やはりそこでつくられる場所や気候・風土との関わりが切っても切れませんので、試験研究もその場所で行わなければならないんだと改めて強く感じ、京都府の方向性がパブコメや議会での議論も踏まえて軌道修正されたのは、間違いではなかったと思いました。 車での移動が長く、少々疲れましたが非常に意義のある調査が行えたと思います。 JUGEMテーマ:農業・アグリビジネス 農林水産の試験研究機関のあり方。
京都府では、平成19年11月から『京都府農林水産試験研究機関のあり方検討会』というものを設置して、研究機関の今後のあり方について検討されてきていたのですが、この9月にその検討結果が報告されました。 | |