一定期間更新がないため広告を表示しています
What's new!
いつもお世話になっております! m(_ _)m 活動日誌 日々、更新中! 議会報告 H25.06.27 更新! Photo Album H27.12.13 更新! おかちゅう動画! 随時、更新中! 基本理念 H26.12.08 更新! | |
隊友まいづる。
自衛官OBでつくられている一般社団法人 隊友会。私は特段、元自衛官でもなんでもないわけですが、過去に『自衛隊のことをもっと勉強してもらって自衛隊の応援をしっかりしてもらいたい』と言われ、京都府隊友会舞鶴支部の特別会員にさせていただきました。その機関紙である『隊友まいづる』の今年の新年号に寄稿文を依頼されておりまして、先日私のところにも届きました。巻頭で海上自衛隊舞鶴地方総監に昨年着任された堂下哲郎 海将の新年のごあいさつに引き続き、私のごあいさつも掲載していただきました。その全文は下記のとおりです。 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。 さて昨年は、政府が集団的自衛権を行使できる憲法解釈に修正しました。私は自衛隊がこれまで世界各地でのPKOやテロ対策特別措置法に基づくインド洋での補給活動、ソマリア・アデン湾沖での警備活動など、多くの国際貢献を果たしてこられたことを日本人としてこの上なく誇りに思う一方、いわば両手両足を縛られた状態のまま、日本の安全保障や世界平和のために任務を遂行させてしまっていることへの懸念をずっと抱いてきました。そうした点において、昨年は自衛隊にとって大きな転機になったと感じており、またこれまで元・自衛官として様々な苦難を乗り越えてこられた隊友会の皆様にとっても感慨深く思っておられるのではないかと拝察しております。 日米安保を基軸にして日本の平和が保たれていることは論を待たない所ですが、そのアメリカの力が徐々に衰退していっていることは私も感じておりまして、そうした世界情勢であっても日本が未来にわたって自主自立していくためには、食料自給率の向上、太陽光などの自然エネルギー政策等によるエネルギー自給率の向上、そして日本の自立的な安全保障能力の向上が不可欠であると確信的に思っております。隊友会の皆様方におかれましては、今後ともOBの立場から、自衛隊への倍旧のご支持ご支援を賜りますようお願いいたしたく存じます。 さて私は、今年また『選挙』という審判を仰ぐこととなっております。海上自衛隊の総監部を抱く舞鶴市選出の京都府議会議員として、今日まで幾度となく安全保障や海上自衛隊に関する要望や提言を議会で行ってきたところであり、その結果として、例えば舞鶴の基幹産業である造船事業や防衛産業の維持・発展のために毎年、京都府から国へ要望させることとなりましたし、京都府における北朝鮮の拉致問題に関連する取り組みもされています。このように、地方議員であっても国全体を捉えつつ地元で取り組めることを実践することは非常に重要だと考えており、こうした気持ちを決してぶれさせずに今後も活動に邁進してまいりたいと存じております。今後とも『若さ・信念・突破力!』を信条として頑張ってまいります。なにとぞ今後とも私の活動に深いご理解を賜り、絶大なるご指導・ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。 JUGEMテーマ:自衛隊について 海上自衛隊舞鶴航空基地への研修。
今日は秋晴れの晴天のもと、海上自衛隊舞鶴航空基地に在籍する第23航空隊のお取り計らいをいただき、現地で研修を受けることができました。何度来てもここは心地いい場所です。こちらは哨戒ヘリSH60K。護衛艦などの艦船をサポートします。 日本の防衛計画大綱では、安倍内閣のもとで艦船の増強路線にシフトしていますが、それに合わせて回転翼の航空機が増強されるかというと、そうではない状況でして、海上自衛隊の航空部隊が今後ますます重要性が高まっていくことは必然ですので、どうやりくりしていくかが大きく問われていくこととなります。 今日は基地にはあまり哨戒ヘリはいませんでした。詳細は明かせませんが様々な任務に忙しくされているようです。右の塔は管制塔です。 そうこうしているうちに1機が帰ってきました。晴天に美しい山々、そしてマリンブルーにこの白い機体はとても映えています。 そして舞鶴は、『金曜日はカレーの日』! この由来はあまりにも有名ですが、艦船、特に潜水艦は洋上や海中で任務を何日・何ヶ月も遂行しますので曜日の感覚がなくなってしまいます。そこで毎週の決まった曜日に同じメニューの食事をすることで曜日の感覚を維持する、という海上自衛隊独特の習慣が長年にわたってずっと続けられてきました。我々にとってもこれは非常に興味深いということで、たまに自衛隊の基地にお邪魔する時は金曜日のお昼に向かって日程調整をして、実費を払って食べさせてもらう、ということがよくあるわけです。 いまでは舞鶴はさらにそのことを発展させ、商工会議所などが中心となって『金曜日はカレーの日』プロジェクトなるものが進められ、地域ではそれなりに浸透してきています。 そんなわけで、いただきます。この日は第23航空隊司令 山内康司 一等海佐など航空基地の幹部の皆さんにご同席いただき、食事をしながら様々なお話を聞くことができました。 ヘリの製造のことやその予算、そしてライセンスのこと、武器のこと。それから食事をしているときだったからかもしれませんが、私はふと『補給』ってすごい大変なことだなあと思ったので、そんなお尋ねもしてみました。 舞鶴航空基地にいる自衛隊員だけでもざっと200名。彼らの食事を毎日供給し続けることの大変さは想像に難くありません。御飯だけでも、すごい大きな釜で炊いて、混ぜるときはスコップで混ぜるんですよと笑っておられました。 またインド洋においてテロ対策特別措置法に基づいて外国海軍の艦船に燃料などの補給業務を日本の自衛隊がずっと担ってきた時期がありました。彼らは6ヶ月くらいの期間を単位として数ヶ年、交代で行ってきたわけですが、最初の頃はお米を5ヶ月分、日本から一度に積んで行っていたそうです。そうすると暑い地帯ですからお米にコメツキムシが湧いてしまい、やむにやまれず艦船の甲板に広げてムシを手作業で取り除いたことがあったそうで、すると今度は、取り除いたはいいが今度は灼熱の太陽に照らされ続けたお米が割れてしまい、炊いて食べてみたらとてもまずくなってしまい、隊員一同とても悲しくつらい思いをした、ということがあったそうです。それで最後には中東のどこかに寄港した時に日本のメーカーのレンジでチンして食べるパックの御飯を買って食べたところ感動するほどおいしかったというエピソードを教えてもらいました。長期間の出港をしてしまうと食事は数少ない楽しみの一つになりますから、これは非常につらいことだと思います。 この件は今ではすでにクリアされている問題でしょうが、かように補給という任務は重要なわけです。文字どおり、『腹が減っては戦はできぬ』ものなんですね。こうした苦い経験も踏まえて体制は強化されていくものなのです。 JUGEMテーマ:自衛隊について 海上自衛隊舞鶴地方隊 展示訓練2014
昨年に引き続き、『海フェスタ京都』の関連事業として開催された海上自衛隊舞鶴地方隊の展示訓練に参加しました。私が乗艦したのはイージスシステム搭載の護衛艦『みょうこう』です! 展示訓練の場所は若狭湾です。いよいよ出港しましたがここはまだ舞鶴湾です。 まずは54口径127mm速射砲のデモンストレーション。とても俊敏に動きます。 そうこうしているうちに国の天然記念物『冠島』が見えてきました。 いよいよ展示訓練の始まりです。前方より一列に隊列を組んだ艦船がこちらに向かってきました。艦船に限らず船舶は世界共通で右側通行となっています。 護衛艦『はまぎり』、護衛艦『まつゆき』、護衛艦『しらね』、補給艦『ましゅう』、多用途支援艦『ひうち』、ミサイル艇『はやぶさ』・『うみたか』が隊列しています。 そしてゲスト参加で海上保安庁の高速特殊警備艇『ほたか』がトリを務めました。 次に航空部隊です。哨戒ヘリSH-60Kが3機で編隊飛行をしました。 こちらは固定翼の哨戒機P-3Cです。この機体は厚木から飛んできたということですが、那覇基地からは毎日のように尖閣諸島周辺海域を哨戒しています。 さて右舷に目を移しますと大海原に不自然な構造物が出ています。 潜水艦のシュノーケルですね。 私たちの真横で浮上してきました! のっそり浮上してきた潜水艦。どの潜水艦なのかは機密事項なのです。 哨戒ヘリが攻撃された時にミサイルを勘違いさせて違うものに誘導するための熱源を発しました。 哨戒ヘリが救難の展示訓練をしています。その横を護衛艦が通って行っていますが、展示の模様を見るために乗艦のお客さんたちも左舷に集まってきているようですね。その奥に潜水艦も見えます。 超高速で走るミサイル艇のパフォーマンス。こちらも敵の攻撃から身を守るために熱源を発してそちらに飛んできたミサイルを誘導するための装置です。 こちらは特別機動船『SB25』。ゴムボートですがここから青森県あたりまで行くことができるそうです。乗っている海上自衛官も屈強な様子がうかがえますね。 護衛艦『しらね』が祝砲を打ちました!スッゴイ音でした。 ところで艦内ですが、この黄色いイスは今日は舞鶴地方総監(海将)の座席です。 こちらの赤いイスに座ってらっしゃるのは『みょうこう』の艦長です。様々な指示を出されながら、一方ではお客様たちの応接にも忙しく対応されていました。 ご覧くださいこのアングル!カッコいいですよね。イージス艦独特の外観です。 こちらは艦橋です。手前にある白いのは高性能20mm機関砲です。スゴイ連射ができるということです。 護衛艦『みょうこう』の後ろに目をやると護衛艦たちが隊列を組んでついてきていました。 ちなみに艦船の船尾にはこうして旭日旗が掲げられています。自衛艦旗という位置づけです。韓国は旭日旗を日本の軍国主義の象徴として排除しようとしていますが、海上自衛隊は自衛艦旗としており、この海上自衛隊と韓国海軍は日常的に合同演習をしたりと連携を図っています。言いがかりも甚だしいわけですが、いったいなんなんだと思ってしまいますね。 舞鶴湾に帰ってきました。空が映るくらいベタ凪、まさに天然の良港と呼ばれる所以です。 こちらは舞鶴市白杉地区。このようにすり鉢状になっていて土石流が起きやすい地形となっています。その下に集落があり、京都府が大規模な砂防堰堤を建設しています。砂防堰堤がなぜ必要なのか一目瞭然ですね。 いよいよ着岸します。出港時と同様に海上自衛隊舞鶴音楽隊が出迎えの演奏をしてくれていました。 こちらはいわゆるタグボートの役割をしています。聞けばこの操作も非常に複雑に調整しているとのことで、様々な役割をそれぞれがしっかり果たすことによって安全保障が成り立っているんだなあとつくづく感じました。この艇も最新型です。 ずっと屋外で見学していたので大変日焼けしてしまいました。しかし南海経験しても展示訓練は楽しい。またその都度新たな発見をいただきます。なにからなにまで丁寧にしていただいた海上自衛隊のみなさん、本当にお世話になりありがとうございました。 JUGEMテーマ:自衛隊について 海上自衛隊練習艦隊の寄港。
毎年この時期は、広島県の江田島で学んでいた海上自衛隊の幹部候補生たちが最後の実習ということで長期間にわたる航海に出ます。まずは日本の主だった基地を回って、大湊から舞鶴に寄港しました。 金曜日、早朝に練習艦隊が入ってきました。旗艦の『かしま』を先頭に全部で4隻です。 入港歓迎行事の後、練習艦『かしま』の中を見学させていただきました。司令官室で、湯浅秀樹司令官とのツーショットです。 幹部候補生たちは昼間はみっちりと研修しています。そんな中、2日目の夜は『かしま』での艦上レセプションにお招きいただきました。ワイワイやっているのですが、ちょうど日の入りの時刻となりまして、自衛艦旗を降ろす、いわゆるサンセット・セレモニーを行いました。みなさんビシッと艦旗に注目です。 もちろん艦上レセプションでは幹部候補生たちと交流します。背の高〜い彼は防衛大学校卒ではなく、大阪の大学を出て大学院にまで進んだ後、海上自衛隊の幹部候補生になりました。27歳ですから同期の中でもかなり年長のようでした。 艦上レセプションと同じくして、東舞鶴の八島商店街で幹部候補生を歓迎するストリート・パブを催しました。私も準備から参加して、途中を抜けて艦上レセプションに出席した後、またここに戻ってきました。ステージではAKB48の『恋するフォーチュン・クッキー』を踊っています。舞鶴賑やかし隊のメンバーと、どうやら多々見舞鶴市長も一緒に踊っているようです。 ストリート・パブを終えて片づけをした後、舞鶴商工会議所青年部のみんなと打ち上げです。このお店も八島商店街の中にあります。商店街を占有して商売のお邪魔をしてしまったのでやっぱりここでしょ、って感じです。 3日目最終日の日曜日。つまり今日ですが、早朝から練習艦隊は出港していきます。幹部候補生たちは昨夜は門限なし!だったのでけっこう夜更かししているはずですが、そんなそぶりはまったく感じず、粛々と出港の準備を進めていました。 出港の際はこうして帽子を振って最後のあいさつをしてくれます。もちろん岸壁にいる私たちも大きく手を振ってお見送りしています。 出港していきました。彼らはこのあと呉に戻りゴールデンウィークに1週間ほど久しぶりの休暇を取って晴海に移動し、世界一周の航海に出ます。そうしてたくさんの経験値を積んで一回り大きくなって各地の部隊に配属されていくのです。精一杯の歓迎をさせていただいたつもりなので、舞鶴在籍部隊の勤務を希望してくれる人が一人でも多く出てくれることを願っています。 JUGEMテーマ:自衛隊について 護衛艦『ふゆづき』入港歓迎式。
護衛艦『ふゆづき』が新しく就役し、母港となる舞鶴港にやってきました。『あきづき』型の4番艦です。一般に艦船は、商船と同様に同じ型の船を何隻か建造します。必要な戦力をなるべく低コスト・高品質で確保するためにこうした形態をとっており、『ふゆづき』はいわば四女の末っ子ということになります。 ちなみに船は昔から女性に例えられることが多いみたいですので四女と表現してみました。たとえば就役して初めての航海のことを処女航海と言います。 『ふゆづき』と名付けられたのは実は2代目でして、初代『ふゆづき』は昭和18年、一等駆逐艦としてなんと舞鶴の海軍工廠で建造されていました。その後は戦艦『大和』を中心とした沖縄海上特攻に参加し、生還した経歴を持っています。 時を現代に移しまして、護衛艦と言いましても様々な得意分野・役割がありまして、『ふゆづき』はと申しますと、イージス艦を航空機(戦闘機)等の脅威から防護することを大きな任務としています。イージス艦は弾道ミサイルに対する警護・対処を特に得意としていますが、敵はそのことを十分承知していますから弾道ミサイルの邪魔をするイージス艦を攻撃してきます。それを阻止するという想定がなされているわけです。 みなさんの中には『宇宙戦艦ヤマト』のように1隻でまわりの敵を全部一手に引き受けて相手するかのようなイメージを持っていらっしゃるかもしれませんが、海上防衛・有事の際にはこうしてチームで作戦を遂行していくのです。サッカーでいえばイージス艦はトップ下、『ふゆづき』はボランチみたいな感じでしょうか。 今日の京都舞鶴港は春めいた気持ちの良い気候でしたが、大陸からの黄砂の影響なのか霞がかかっていました。そんな中、護衛艦『ふゆづき』が悠然と入ってきました。 タグボートでサポートされながら転回しています。舞鶴地方総監部の北吸岸壁での見慣れた光景です。 そして着岸しました。見上げると大きくそびえたつ山のようです。上方にある白くて四角いものを見て、『この護衛艦はイージス艦か?』と勘違いされる方もいらっしゃいましたが、これはイージス・システムではありません。実はこれ、最新の国産レーダーで、情報処理装置(CDS)との連携のもと、目標、つまり敵方のミサイルなどを自動で捜索・探知・追尾して砲管制・短SAM(ESSM)の誘導管制を行って同時・多目標の対処(つまり撃ち落とす)を行います・・・と教えてもらいました。 岸壁についたからといって終わりではなく、すぐに接岸作業を行っています。女性自衛官の姿も見えますね。自衛官になる女性の割合はどんどん増えています。非常に優秀な成績で入ってくるのだそうです。 式典終了後は乗艦して見学させていただきました。そもそも海外の海軍の艦艇に比べ、日本の海上自衛隊の艦船はとても整備されていて整理整頓も行き届いています。しかも『ふゆづき』は真新しい船ですからとても気持ち良かったです。 これは主砲となる『62口径5インチ砲』です。人の大きさと比較してもやはり大きいですが、これで同時にいくつもの対象とやり合いますから動きも俊敏なのです。人が棒を振るくらいの速さで向きを変え高さを変えることができます。 ここは船尾側です。哨戒ヘリコプターを離発着させる場所であり、その奥は格納庫です。護衛艦をサポートするために哨戒ヘリは欠くべからざるものなのです。 船尾からはイージス艦『あたご』が見えています。こちらも大変有名な護衛艦です。 最後、後方から見た『ふゆづき』です。いつも思いますが、護衛艦のグレーの船体と青空のコントラストというのは本当に見ていて美しいです。舞鶴は雪が降りますので、雪が積もった後の白い山々と青空の中での護衛艦はすごく映えて、舞鶴特有の光景となっています。 護衛艦『ふゆづき』とその乗員のみなさんがここ舞鶴を母港として、日本の安全保障に加えて世界平和や国際貢献、そして起こりうるかもしれない災害への対処などに大いに活躍していただきたいと願っています。ようこそ舞鶴へ! JUGEMテーマ:自衛隊について 舞鶴の部隊がソマリアの海賊対処に。
今日、派遣海賊対処行動水上部隊(第17次隊)派遣搭乗員見送り行事が開催され、所属部隊となる海上自衛隊第23航空隊に行ってきました。ソマリア沖・アデン湾での海賊対処のための派遣部隊です。 特に2007年ごろからこの海域で海賊が頻繁に出没し、実際に民間の船舶が襲撃されるなどの事件があったのですが、対象となった船舶の貨物の中に、ダルフール紛争にかかわってのスーダンへ送る貨物、しかもその中には戦車などの武器も含まれていたということで、国際社会はただの海賊事件ではなく安全保障上の問題という認識がなされ対策が強化されました。 日本は当初、海上警備行動を発令して海上自衛隊の部隊を派遣していて、海上保安庁の部隊が同乗したことも話題になりました。その後、海賊対処法が国会で整備され、海上警備行動から根拠を切り替えて護衛・警備活動の位置づけのもと今日まで続けられています。 舞鶴在籍部隊で初めてソマリアに出かけていったのは護衛艦『あまぎり』だったと記憶していますが、私の知り合いも乗艦していて、自衛隊からの話しを聞いたり現地の様子をメディアなどで見聞きしたりして、本当に大変だったろうなあと改めて思います。 舞鶴航空基地の第23航空隊からの派遣は2度目ということで、哨戒ヘリSH60Kが1機、そして8名が今回出発しました。このヘリは4人体制で操縦しますが、2チームを派遣するということです。派遣期間・6ヶ月間を休みなし、というわけにはいきませんし不測の事態にもすぐバックアップできるようになっているからです。 ちなみに『哨戒』というのは、敵の進入や攻撃に備えて警戒・警備することを意味します。その対象は水上艦艇・航空機・そして潜水艦などが想定されています。もちろん護衛艦もレーダーで立体的に備えていますが哨戒ヘリを運用することによってその対象が広範囲、かつ鮮明に把握できますので護衛艦にとってなくてはならない存在なわけです。 舞鶴航空基地です。右側の25番の哨戒ヘリSH60Kが今回派遣される機体です。 今日はとても快晴で逆光になってしまって彼らの表情が見えにくいのですが、彼ら8名が今回の派遣隊員のみなさんです。第23航空隊司令から訓辞を受けています。 彼らの出身地は九州・大阪・兵庫などでしたが右から2人目はなんと舞鶴出身でした!実は私の同級生も海自の回転翼(ヘリのことです)のパイロットをしているのですが、他にも舞鶴出身の隊員がいるとは知りませんでした。 今回派遣される隊員のご家族も見守られる中、舞鶴を飛び立ちました。小さなお子さんが『パパ気を付けて行ってきてねー!』と大きな声で手を振っていました。もちろんヘリの爆音の中でしたが、きっとお父さんにはその気持ちは届いていることでしょう。 このまま広島県の呉に向かい、そちらで護衛艦と合流した後でソマリアに向かいます。日本とは違う暑さの中、体調には十分に気をつけていただき、ケガなどすることなく立派に任務を果たしていただいて、また6ヵ月後、元気にお会いできることを願っています。 JUGEMテーマ:自衛隊について 続・海上自衛隊の練習艦隊。
前日は舞鶴市の関係者が主宰する練習艦隊の歓迎会でしたが、この日はその返礼として、練習艦『かしま』の艦上レセプションにお招きいただきました。その最中に、ちょうど日の入りの時刻、自衛隊では当たり前のことなのですが、サンセット・セレモニーが行われ、艦旗が納められました。この時、そこにいる全員が艦旗を注目しています。 たくさんの幹部候補生たちと話をしましたが、彼は潜水艦を希望しているそうです。イメージしていただけると思いますが潜水艦は閉ざされた狭い空間で隠密行動をとるという性質がありますので非常に苛酷な任務です。しかし潜水艦の力量がそのまま海にかかわる安全保障に直結しますのでぜひ頑張ってもらいたいです。 それと同時進行で、西舞鶴でその他の幹部候補生たちの歓迎会が開催されていました。艦上レセプションを終えてそちらに合流しましたが、こちらはこちらで盛り上がっていました。あとからの参加ですっかり乗り遅れでした。 そしてすべての日程を終えた練習艦隊が早朝の舞鶴湾を出港していきました。先頭から『かしま』、『いそゆき』そして『しらゆき』です。幹部候補生たちは甲板に立ち、こちらに向かって手を振っています。 彼らは日本一周をした後世界一周の遠洋航海に旅立ちます。分かってはいたけれども洋上での生活に戸惑いというかカルチャーショックを感じているようでしたが、海上自衛官としては誰もが通る道なのでしょうね。航海の安全とともに、未来の日本の安全保障と国際貢献を担う彼らの活躍を願ってやみません。 JUGEMテーマ:自衛隊について 海上自衛隊の練習艦隊。
今年も海上自衛隊の幹部候補生たちが舞鶴に寄港しました。毎年の恒例行事と言え、練習艦隊として様々な港に立ち寄り、その先々で自衛隊への国民の期待の大きさや土地柄・風土などを感じているようです。 早朝です。練習艦隊の3隻の練習艦が舞鶴湾に入ってきています。私たち自衛隊に関わっている舞鶴市民がたくさん出迎え、舞鶴音楽隊が歓迎の音楽を演奏してくれていました。 いつもと違ったのは舞鶴出身の幹部候補生がいたことです。舞台に上がっているのは舞鶴地方総監部管内出身の方たちですが、挨拶をしているのは東舞鶴の出身だということで、他にも伊根町出身の方もいらっしゃいました。もちろん防衛大学校に入るのは超難関だと思いますので、そうした中で地元出身者が頑張ってくれているのは本当にうれしいことです。 最後は『海をゆく』の大合唱!彼らは国内の基地にいくつも寄港した後、世界一周の遠洋航海に出かけます。訪問先は十数か国にもおよび、練習艦隊が今迄に立ち寄ったことのない3か国にも立ち寄る予定だそうです。その後に帰国し、晴れて海上自衛官として全国に赴任していくのです。願わくばこの中の多くの方がその最初の赴任地に舞鶴を希望していただきたものです。 JUGEMテーマ:自衛隊について 那須高原の戦争博物館。
林英臣政経塾の政治家天命講座、東北講座・関東講座の合同での合宿の2日目は戦争博物館の視察を行いました。那須高原は春休み中ということもあり、たくさんの家族連れでにぎわっていましたが、我々地方議員有志の『背広組』はやや違和感のある集団に見えたことでしょう。 現場に到着するや否やいきなりパンチのある展示物が目に飛び込んできました。これは日本のものではなく米軍機です。太平洋戦争時の日本の戦闘機は世界屈指の性能で、日本の戦闘機をばらして各部品を模倣して米軍が戦闘機を製造しました。これはその原型で、アメリカ国防省から払い下げられたものだそうです。今日は小雨の中でしたが、こんなふうに野ざらしでもいいのだろうかと思ってしまいました。 今日の視察団と、戦争博物館の栗林艦長とで記念撮影。後ろの大砲は日露戦争時のもので、弾がなかったので探していたところ後から見つかったということで足元に展示してありました。着弾した30メートル半径にいた人間はすべて吹き飛ぶほどの威力だったとか。 戦闘機のコックピット。きっと長い間放置されていたので雑草が中まで入りこんで絡み付いています。ここに座った彼らはどんなことを思いながら飛び立ったのでしょうか。 ゼロ戦の練習機。二人乗りになっているのが見えますでしょうか。前に若いパイロットが乗り、後ろに教官が乗って指導しました。 展示物も本物の武器や日本兵が家族にあてた手紙・はがき、寄せ書きのしたためられた国旗、軍服、とにかくいろんなものが集められています。陸軍と海軍に分けられて整理されていました。 今日の説明をいただいた栗林館長とのツーショット。もう年齢は80代後半です。実はシベリア抑留者だったので、舞鶴に引き揚げてこられました。引き揚げてきてそのまま2年間、舞鶴で働いたとのことで、その頃の舞鶴のお話も伺うことができました。 ひとことで言うと生々しい、という視察でした。展示されている一つ一つに様々な思いがこびりついているはずです。本当は入館料を取られているのですが、私たちには『いらない。』と言われました。その代りこの『戦争博物館』のことを宣伝してほしいということで、とにかく説明なしでも様々なことが胸に飛び込んでくるもので、愛する家族を思いながら散華された思い、日本の独立を守るために勇敢にたたかった先人のすさまじい愛国心、そしてその礎の上に成り立っている今日の平和を享受しながらそれをどこまで理解しているのあろうかと自問自答する自分。改めて今のままでいいのか、と考えさせられた視察となりました。 JUGEMテーマ:自衛隊について 護衛艦『いせ』。
護衛艦『いせ』は『ひゅうが』型の2番艦で、ヘリコプター搭載型の護衛艦です。舞鶴在籍部隊ではありませんが今回初めて日本海側を周回することになったということで初めて舞鶴に寄港しました。 実は数年前にこのタイプの1番艦である護衛艦『ひゅうが』を見学させていただいたことがあります。私のブログの右上に載せてあるのが実は『ひゅうが』で、この時もそのデカさに圧倒されたことを思い出します。 この画像ではピンと来られないかもしれませんが、この左側に停泊している『しらね』という護衛艦の3倍のサイズとなっていて、船尾の『いせ』という文字がとても小さく見えますね。いかに大きな艦船であるかを物語っています。 『ひゅうが』型の護衛艦の最大の特徴は、航空機を複数機同時に運用できることです。必要に応じて掃海輸送ヘリなども搭載するようですが、通常は哨戒ヘリを使って潜水艦などの探索にあたらせます。ちなみに『掃海』とはいわゆる機雷の除去のことで、『哨戒』とは情報収集・敵の監視・警戒を意味します。 この足元にはヘリが10機以上が搭載でき、エレベーターで昇降します。これだけの広さですのでヘリ3機の同時運用が可能で、その意義ですが、護衛艦にとって天敵である潜水艦をいかに素早く的確にとらえて迎撃するかが生命線ですので、哨戒ヘリの複数で多方面・広範囲にわたって運用できることは作戦を有利に展開できることに直結するわけです。 おそれ多くも『いせ』が所属している第4護衛隊司令の帽子と双眼鏡をお借りして艦橋の座席に座らせていただいて様々なレクチャーをいただきました。現在の第4護衛隊司令の池田徳重1等海佐からは『以前、護衛艦しらねの艦長をしてました時に岡本さんとはごあいさつさせていただきましたね。』と言われて恐縮してしまいました。 ここは大規模災害などが起こった場合、各行政機関がここで様々な対応を行うことができます。自衛隊だけではなく、海上保安庁・都道府県などがそれぞれの業務をこなすことを想定し、パーテーションで仕切ったりできるそうです。ここで医療行為を行うこともできます。その他にも『いせ』艦長の梅崎時彦1等海佐から様々な『いせ』の特徴やエピソードなどを聞かせていただきました。 このタイプの護衛艦のつけられた名前ですが、1番艦が『ひゅうが』、2番艦が『いせ』。 これは私が勝手に思っていることですが、後に初代・神武天皇になられる神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)がいわゆる神武東征をスタートされた地が日向の国であり、伊勢地方は伊勢神宮を擁し、古より日本の聖地であって国民尊崇の地です。こうした古事記や日本書紀にまつわるところから名づけるところが良いですよね。 護衛艦『いせ』は明日、一般公開され、舞鶴を離れる予定です。今日はありがたいことに大変な目の保養をさせていただきました。 JUGEMテーマ:自衛隊について | |