京都市・乙訓地域を拠点に日夜奮闘中! 岡 本 忠 藏 ( おかもと ちゅうぞう )
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| - | 2023.04.22 Saturday | - | - |
北近畿タンゴ鉄道(KTR)の経営改革。
赤字日本一の第3セクターと揶揄されてきた『北近畿タンゴ鉄道(KTR)』。慢性的な旅客者数の低迷や施設の老朽化などに鑑みてその経営改革が長く叫ばれてきました。
この間、利便性を高めるためのダイヤ改正や観光列車『あかまつ』や『あおまつ』に加え『くろまつ』の導入など、少しずつ明るい話題も提供されてきたものの経営の改善には抜本的な対策が急務と誰しもが考えてきました。

今日、KTRに関して『地域公共交通の活性化及び再生に関する法律』に基づく『鉄道事業再構築実施計画』が認定されました。KTRと『WILLER TRAINS(株)』、そして京都府・兵庫県・舞鶴市・福知山市・宮津市・京丹後市・与謝野町・豊岡市という関係9自治体から申請されていたものです。

この認定により、KTR(株)が鉄道施設と車両等を保有する『第三種鉄道事業者』となり、『第二種鉄道事業者』となる『WILLER TRAINS(株)』にこれらの鉄道施設や車両等を有償で貸し付け、運行を行うこととなります。
少し前でいえば『公設民営』、今我々は今回の運営方法を『上下分離方式』と呼んでいます。

旅客者数が減少すると、ともすれば観光振興による集客に走りがちですが、そもそもKTRは地域住民の通学・通勤という公共交通を担ってきたものですので、『海の京都』による旅客の増を図ることと合わせて、地元のみなさんで盛り上げていけるような施策を、これから運営を担っていく『WILLER TRAINS(株)』に期待が寄せられていくと思います。

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| まだまだ基盤整備は必要だ。 | 2015.03.11 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
北近畿タンゴ鉄道(KTR)の鉄道事業再構築に向けて。
赤字日本一の第三セクターとの呼び声も高い北近畿タンゴ鉄道(KTR)。
この経営改革は長年の京都府や沿線市町の抱える課題であり、ここ数年の間にもさまざまな改善に向けた取り組みが進められてきました。その流れで第三セクター方式から民営による事業運営と線路等の基盤整備等の役割分担を行う『上下分離方式』を採用することとなっているのですが、その具体的な計画が水面下で徐々に構築されつつあります。

全体的な流れとしては、11月下旬の『KTR生活交通改善事業計画に関する協議会』を開催して形成計画が国に送付されており、その後はKTR臨時株主総会』、府県市町議会に報告、再構築計画を国に認定申請し、そして年度内に国が運輸審議会などを開催して計画を認定する、という手順を踏んでいくこととなっています。

またそれらと並行して、事業を運営する民間事業者との基盤使用契約等の締結、現KTR社員の雇用移管等の手続きも進めていきます。
そして国の認定後、できるだけ早期に新体制による運行開始を目指していきます。

そうした経営改革を断行することによって目指す数値目標は以下のとおりです。
・KTRの年間輸送人員・・・現行186.2万人⇒平成31年に200万人。
・京阪神方面から朝一番の特急による天橋立駅への到着時間・・・現行11時03分⇒平成31年に9時台に。
・関西空港から峰山までのアクセス時間・・・現行約4時間⇒平成31年に3.5時間に。
・宮津〜福知山間の普通列車の所要時間・・・現行50分⇒平成32年に45分に。
・安全に関する連絡協議会・・・現行0回⇒平成31年には年間2回以上。
・デザイン列車の利用者数・・・現行40,600人⇒年間70,000人に。
・駅構内のバリアフリー化・・・現行13駅⇒平成31年に18駅。
・沿線地域への訪日外国人数・・・平成24年の丹後地域に13,306人⇒平成31年に16,000人に。
・クレジットカード利用可能な駅・・・現行3駅⇒平成31年に5駅に。
・駅周辺の常住人口・・・平成22年の73,611人を平成31年でも維持させる。
・駅周辺の従業人口・・・平成21年の53,634人を平成31年でも維持させる。
・自動車分担率・・・平成22年70.1%⇒平成32年に66.6%に改善。
・観光入込客数・・・平成24年906万人⇒平成31年に1,090万人に。

いかがですか?かなりハードルの高い目標設定をしてこれからチャレンジしていきます。彼らの取り組みを見ているだけでなく、ぜひそれぞれご参画いただいて、一緒に北近畿タンゴ鉄道(KTR)を盛り上げていっていただきたいと思っています。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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| まだまだ基盤整備は必要だ。 | 2014.12.13 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
行政視察、宮城県石巻市・東松島市。
未曽有の被害と犠牲者を出した東日本大震災。ずっとその後のことが気になっていました。災害の後はボランティアで単身・現地に行きましたし、その後も復興の取り組みについて何度も視察に行きました。その頃はがれきの処分と同時に様々な最低限のインフラ整備、そして今後の災害対策や復興へのまちづくりの計画の策定準備などが取り組まれていましたが、今回はさらにその後の、実際のまちづくりや都市計画の状況を見ることが大きなテーマでした。

h260522:石巻市001
石巻市の調査は福島県議会議員の先崎容温(よしなか)さんとご一緒しました。およそ2年前、私は石巻市のこのまったく同じ場所に来たことがあります。その頃はこの道路の舗装をしていました。石巻市は津波の被害も甚大で死者・行方不明者も多数出たわけですが、今後の復興に大きな障害となっているのが地盤沈下です。市街地全体が数十センチから1メートルも全体が沈下してしまい、恒常的な高潮被害や雨が降った時の内水処理が大きな問題となっています。ですのでこうやって路盤工を行い道路を嵩上げして舗装を行っています。なのでこうして車道と歩道との段差ができているのです。

h260522:石巻市002
ですので護岸についても嵩上げしなければ波を防ぐことができません。私の後ろの護岸ははっきりと古い擁壁と新しく嵩上げされた擁壁がツートンカラーになっているのが見えます。さらに私の後ろの方にこの地区のポンプ場があります。地盤沈下によって日々の生活がいかに困難になったか、このご近所の何人もの方から伺うことができました。石巻市の地盤沈下対策としてのポンプは何百と設置せざるを得ないとのことで、その新設については基本的に国が行うこととなっていますが、ランニングコストについては自治体で見るよう国から言われており、もしそうなれば大きな財政負担が強いられることが必然で、頭を悩ましているとのことでした。

h260523:東松島市001
こちらは東松島市の阿部秀保(ひでお)市長です。私が懇意にしている仙台市の渡辺勝幸さんという方にご紹介いただき、東松島市の視察をすることができました。
30分ほど懇談させていただき、復興政策部の部長さんから東松島市の復興への取り組みについてレクチャーを受けました。阿部市長が最初に言われたのは『初動が重要』ということです。周辺自治体は津波によって市役所そのものが被災して初動がなかなか取れなかった、石巻市はさらに水が数日たっても引かずさらに初動が遅れた、しかし東松島市は不幸中の幸いで津波は市庁舎の300メートル手前で止まったのですぐさま動くことができ、一定の信頼関係みたいなものが行政と市民にできて、集団移転などのナーバスな問題も他市に比べて早めに進んでいる、ということでした。しかし私の印象では、そうした情勢だけでなく市長の熱意や行政手腕が大きく作用したのではないかと感じるほど熱い方でした。

h260523:東松島市002
こちらは野蒜(のびる)ベルトコンベア。集団移転先やJRの鉄道の移転先の山を掘削して出る残土をこちらに搬送しています。1キロメートル以上も先からここに送られてきています。

h260523:東松島市003
こうして仮置きされていますが、こうしている時にも海岸沿いの防波堤に利用されるためにどんどんと搬出されていました。つまり津波対策の堤防です。

h260523:東松島市004
こちらは集団移転先の一つです。この地域の漁村が3ヶ所に集団移転することになっていて、ここは割と小規模、30世帯くらいの移転先となっています。もうすでに誰がどの区画に入るのかも決まっているそうです。

h260523:東松島市005
復興政策の一つ、メガ・ソーラー発電施設です。こうして見学用に高台がつくられ、発電量が分かるデジタル・サインなども設置されていました。

h260523:東松島市006
こちらはかつて塩田だったところで、この広大な敷地が地盤沈下によって最近まで海水につかっていました。強制排水を行ってようやくこのような状態にまで持っていき、ようやく行方不明者の捜索にあたることができています。画像を撮るのは控えましたがこの日、100名規模の消防団が捜索活動に入るところに遭遇しました。

h260523:東松島市007
こちらは災害集合住宅です。いわゆる公営住宅なのですが現時点では所得制限もありません。いつか市営住宅に切り替わるときが来るのですが、その時に出なければならない世帯もあると思うので、その場合は丁寧な対応が必要となってくるのでしょう。今年4月1日に入居が始まり、見た感じほぼ埋まっているようでした。

h260523:東松島市008
こちらは集合住宅ではなく一戸建てを中心とした土地区画整理事業です。ここにも津波は到達したのですが、地盤全体を嵩上げして東日本大震災クラスの津波では届かないレベルにしています。画像の右側は車道、その左は歩道です。奥に一戸建てが立てられていますが、いわゆる公営の災害住宅とのことです。被災者のニーズは様々で、もともと住宅に住んでいても集合住宅を希望される方もいらっしゃいますし、集団移転に参加される方もいれば早々に自分で移転先を見つけられて早く拠点を確立しようとされる方もいらっしゃるとのことでした。

h260523:東松島市009
最後に、東松島商工会議所の会頭が阿部市長に私費で800個ほど持たせたという名産の焼きのりです。市長に『PRしてほしい。』と言われつつ一つお土産にいただいたのでブログに載せておきたいと思います。

石巻市は3月まで私の地元・舞鶴市の技術吏員が派遣されていましたし京都府の職員は今も派遣されています。聞けば東松島市にも京都府内の自治体から派遣されている職員が何人もいるようでした。しかしまだまだこれからです。戦略的にやれてるなと感じるところや目先のことに追われてどんなまちづくりをしようとしているのか見えないところなど、様々感じる視察となりました。

JUGEMテーマ:2011 地震(東日本大震災) 

| まだまだ基盤整備は必要だ。 | 2014.05.24 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
由良川水系・二級水系河川整備計画検討委員会。
京都府内の主たる河川には河川整備計画を策定し、計画的に治水対策を行っていくこととなっています。しかし、しばしば水害に遭いながら整備計画がいまだに策定されていない河川もあります。私の地元・舞鶴市内にもそういう河川が存在し、平成22年6月定例会の本会議の一般質問で取り上げたのを皮切りにしばしばその治水対策の必要性を訴えてきたのが西舞鶴市街地を流れる『高野川』です。

西舞鶴の市街地はそもそも地盤が低く高潮の被害に恒常的に悩まされている状況で、しばしば高潮によって道路や宅地が冠水します。多い年には実に1シーズンで40回という冠水を記録したこともあるほどです。その上で大型台風などがもたらした豪雨によって市街地一帯が床上浸水の大災害を受けるなどが頻発するため、その治水対策が必要だと考えるのは当たり前のことだと思います。

しかし一方、この原因となる高野川流域の河川整備は全く緒についていない状況でしかも議会からの提言もこれまで全くされていないことを知り、私が初めて提言しました。
答弁では地元・舞鶴市との協議や調査を行っていくと前向きな内容だったのですがそれでもなかなか進捗が見られず、委員会でも取り上げていよいよ調査が始められるというところに昨年の台風18号による大災害を受けてしまい、『高野川水系河川整備計画』を策定しようとする動きが加速しました。

そして昨日ですが、その最初の動きとなる『由良川水系・二級水系河川整備計画検討委員会』が綾部市の京都府総合教育センター北部研修所というところで開催されました。
私がこの案件で議会でもしつこくせっついているので京都府の担当理事者はこの検討委員会を開催することを事前に私の耳にも入れてきます。傍聴も可能ということでしたのでその時間に合わせて会場に向かいました。

この検討委員会は京都府のみで構成するのではなく、河川工学・農業分野・歴史文化・生物・まちづくり景観・地域代表の公募委員などの有識者で構成されていまして、多角的な見地から意見・質疑を重ねていく中で河川整備計画(案)を京都府が検討していくこととなります。
この日はまず高野川がどういう河川でどういった状況なのかを理解する会議だったようです。午後からは現地調査にも入られました。

こうした手順を踏んで次の検討委員会ではどうなるのか注視していきます。いずれにせよ取ることのできる治水対策の手法はそんなにバリエーションがあるわけではありませんし、何より常に災害の危険と背中合わせなのですからスピード感が求められます。今後もしっかりとこの件を追っていきたいと思っています。

JUGEMテーマ:天変地異、災害 

| まだまだ基盤整備は必要だ。 | 2014.03.19 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
建設交通常任委員会 管外調査。
今年度最後になるであろう委員会視察を1月に実施しました。私の所属する『建設交通常任委員会』では、今回は神戸市の神戸ポートターミナル、愛媛県のえひめ河川(かわ)メール事業、高知県の高知新港振興プラン、の3ヶ所を1泊2日で回りました。

まず神戸ポートターミナルですが、当たり前ですが街並みも含めて都会の空気というものを感じました。特にクルーズ客船の受け入れ状況に絞って調査を受け入れてもらったのですが、今まさに広げていこうとしている京都舞鶴港と違い、成熟されて受け入れ体制が確立されている印象を受けました。大型クルーズ船のためのバースに加え、中小規模のクルーズ船のバースも別にあって、年間100回規模の寄港に対応しているということでため息が出ました。

私は京都舞鶴港にも計画されているターミナルのあり様やおもてなしの内容、ボランティアの内容や規模について質問しました。大阪がライバルといえばライバルのようですが、受け入れ規模からすると敵ではないようで、そうした関西のトップリーダーとも言うべき港の職員さんたちの考え方を興味深く拝聴しました。

その次は四国、愛媛県に向かいました。こちらは『えひめ河川(かわ)メール』と言いまして、河川の水位や降雨量が基準値を超過した場合や県が管理するダムの放流情報をタイムリーにメールで配信するシステムの調査です。
事業費は約4,300万円、今年度・25年度の運用開始で平成24年度の国の地域自主戦略交付金を活用した施策です。ランニングコストは年間1,500万円ということです。

私たちの興味はどれほどの県民に普及できているかというところに集中しました。最大1万人まで可能ということでしたが現在は事業が始まったばかりということもあって1,000人強、これからいかにして多くの地域住民に登録してもらえるよう取り組むかがカギのようです。京都府は昨年9月の台風18号によって府内の広範囲にわたって大規模な災害の被害を受けました。やはりその場合の地域防災における情報のスピード感がいかに重要かということを思い知らされましたので、愛媛県でもそれは同様だと思いますので平時の啓発を頑張ってもらいたいものです。

最後の高知新港ですが、クルーズ船も視野に入れているものの、主流は貿易のようです。特にコンテナによる物流の四国太平洋側の拠点港として生きていくことが明確な目標であることが分かりました。なのでターゲットも四国の事業所。内国貿易、我々は内貿(ないぼう)と呼んでいますが、やはり全体の50%が関西地域、30%が中国地域でした。

逆に外国貿易、つまり外貿(がいぼう)ですが、相手は台湾・韓国・中国のほか、アメリカ・オーストラリア・ベトナム・マレーシア、そして驚いたのはアフリカのタンザニアもなんだそうです。それは直接やり取りをするのではなく、アジアのハブ港、韓国のプサン港を経由して世界中と輸出入しているということでした。しかし日本政府はハブ港としては神戸港を使え、と指導が来ているようで、日本としての立場を理解しつつも物流の現場としては神戸よりもプサン港の方が高知県の立地上使いやすいというジレンマを抱えているということでした。

京都府議会の建設交通常任委員会は、今年度はまさに港湾振興に的を絞った議論や調査をお世話になって、京都舞鶴港の立地する地元議員としては大変ありがたく、またいろんな学びを得て個人としても大変有意義な年度となっています。今のメンバーで5月まで続くのですが、京都舞鶴港のコンテナ量も過去最大を更新したと聞き及んでますし、今年のクルーズ客船の規模も前年の倍以上になる見込みで、しっかりとした対応がタイムリーに求められていきます。行政のみなさんや関係民間団体、地域住民のみなさんと一緒になってしっかりと頑張っていきたいと思っています。

JUGEMテーマ:政治全般〜国会・内閣・行政 

| まだまだ基盤整備は必要だ。 | 2014.01.30 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
由良川と桂川。直轄河川の緊急治水予算。
今日の午前中に閣議決定されたのですが、京都府を流れる由良川と桂川において『災害対策等緊急事業推進費』が採択されまして、先の台風18号で大きな被害を受けた河川の整備計画が前倒して実施されることとなりました。
京都府丹波地方から舞鶴を流れる由良川と京都市内の観光の名所、嵯峨嵐山を流れる桂川、被災した地域は違いますが、私は両方の被害状況を見てその言葉にならない痛々しさを実感してきた者として、また議会の中でも基盤整備を担当する委員会に所属して活動している者として、うれしく思っています。

9月の被災後すぐに開会中だった定例会の本会議日程を変更したのは過去を振り返っても異例中の異例のことでした。そしてすぐさま京都府議会としての意見書を採択して山田京都府知事とともに多賀京都府議会議長が東京の関係各省庁に要望に行くなど、過去の災害を教訓としてスピード感を持って対策に動かれた関係者各位の対応を高く評価するものです。

今回、国において『災害対策等緊急事業推進費』での予算措置と併せ、河川整備計画の治水対策の大幅な前倒しが図られることとなりました。
その内容ですが、まず推進費による緊急的な対応については、由良川の方では築堤整備を実施することと、桂川では河道掘削等を実施することとなります。
そして河川整備計画については、由良川において、現在実施中の対策に加えて堤防からの越水と家屋浸水を防止するため、由良川下流部で輪中堤の整備・宅地嵩上げを実施するとともに、中流部で堤防の整備や河道掘削等を実施することとし、さらにこれまでの30年をおおむね『10年以内』で重点的に対応することとしています。桂川においては、河道掘削等をおおむね5年での対応となります。

ここからは由良川についてです。
○整備区間:舞鶴市油江地先(河口付近)〜綾部市私市町まで
○総事業費:約430億円
○実施内容:
 (下流部:輪中堤・宅地嵩上げ)和江・丸田・下東・三日市・岡田由里・北有路・下天津・油江・蒲江・上東・大川・桑飼上・桑飼下・二箇・日藤・河東・筈巻
 (中流部:堤防・河道掘削等)川北・私市・前田・戸田・観音寺

少し前ですが、平成16年、9年前の台風23号災害以後に決定した由良川河川整備計画で進んでいる工事のさらに次の計画が示された時、その工事期間は30年という数字でした。被災したのは同じなのに、かたや10年で別の地域が30年というのでは納得されるはずがありません。すぐさまさらなる前倒しを要望していた矢先の台風18号災害ということで、京都府の山田知事も、舞鶴市の多々見市長も、『10年』で治水対策を進めてもらえるよう強く働きかけをされていましたので、結果として国が理解を示してくれ、とりあえず安堵しました。

様々な問題が現在でもいろいろあるわけですが、そうしたことも含めて関係者のみなさんの的確な対応を改めて切に願っているところで、地元議員としても現場の実情というものをしっかり吸い上げて事にあたりたいと思っています。

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| まだまだ基盤整備は必要だ。 | 2013.11.29 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
[本番!] KBS京都 政治を語る。〜テレビ建設交通常任委員会〜
過日撮影し、放送されたKBS京都の『政治を語る。−テレビ建設交通常任委員会−』の模様です。

テレビは生放送もあれば録画放送もあって、京都府議会のTV常任委員会はいつも木曜日に収録してその次の日曜日に放送、という流れとなっています。京都府議会のある京都府庁とKBS京都というテレビ局は本当に目と鼻の先、徒歩数分の京都御苑の西側、烏丸通り沿いにあるのですが、雨のことや万が一の不測の事態に備えるということで、車での移動ということになっています。テレビ局に到着すると、まずは控室に案内されまして、スタジオでの準備までに簡単な打ち合わせを行います。それは常任委員長からの全体の流れ・進行について指示をいただくのと、テレビ局からのものとそれぞれあります。

例えば、先ほど録画放送だと述べましたが、放映日時は当然のことながら未来ですので、撮影当日の天候のことだとかは避けてください、というお願いがあったりします。『今日はいい天気で・・・』と発言したものの放送日は土砂降りだった、などということを避けるためです。客観的には失笑ものですが、当事者になると気をつけておかないととっさに出てしまうものなのかもしれません。

h251103:TV常任委員会(本番)001
ではそろそろ・・・ということでスタジオに入ります。それぞれの席に着きますが、カメラチェック、各議員のマイクのチェックなど行いつつ、こうして画像も撮ってくれます。

h251103:TV常任委員会(本番)002
カメラに映るところはこんなふうにキレイに見えますが、カメラの後ろ側は薄暗くなっていて他の番組のセットなども端の方に寄せられていて、ここでいろんな番組が次々につくられているんだな、ということが伺えました。

h251103:TV常任委員会(本番)003
さて今回のテーマは『はばたく、京都舞鶴港。〜Welcome to Port of KYOTO〜』。京都舞鶴港について、必要な港湾機能・そのために必要な整備・また京都舞鶴港を生かすための周辺環境の整備、という議題をいただいてそれぞれの持論を展開しました。

h251103:TV常任委員会(本番)004
カメラはただ発言している人を写すだけではなくて、移動しながらこうして会場の臨場感を出しているんですね。背中を移動されているのなんて全く気がつきませんでしたが。

h251103:TV常任委員会(本番)005
最初は少し硬かったかもしれませんが、与えられた短い時間でこれだけは言わなきゃ!と思うと夢中になってきて、思わず身振り手振りが大きくなってしまいます。

京都舞鶴港は京都府の北の玄関口としての位置づけは明確で、日本海側拠点港であるとかリサイクルポートであるとか海上自衛隊の地方総監部と海上保安庁の海上保安本部が同時に位置する日本唯一の安全保障上の拠点であるとか、南海トラフ地震などを想定した太平洋側の主要港湾のバックアップ機能を果たす港として整備していくべきとか、そういった大きな話は他の議員さんたちにお任せして、私は地元議員としてピンポイントに必要なこと・重要なことについて指摘するよう心がけました。結局はそういう具体的施策が現実に動いていかないと港湾振興が前に進んでいかないからです。

私の申し上げた要点は以下のようです。
○京都府内で動いているコンテナ貨物のうち、京都舞鶴港を活用してもらえているのはわずか数%に過ぎない。少しでも京都舞鶴港を使ってもらえるような営業努力がとにかく求められる。
○港湾整備で必要なことは言い出したらきりがないくらいたくさんあるが、兎にも角にもまずはクルーズ客船を迎えるためのターミナル機能が必要。第2埠頭の倉庫は輸出入で使っているし人をおもてなしする空間としてはちょっと・・・。
○そしてターミナル機能を備えて総合案内をする必要がある。京都や丹後方面へのアクセスのご案内、近くのコンビニへの案内、しかも外国語。短い限られた滞在期間でじゅうぶん楽しんでいただくためには、どうしてもそういうことができないといけない。
○あと道路整備。高速道路網については見通しが立てられているが、港湾から市街地を通ってインターチェンジにアクセスせざるを得ない状況を解消したい。時間もかかるし渋滞・騒音などの課題がある。港湾から直接高速道路にアクセスできる、使い勝手の良い港としなければならない。そのため、国道27号バイパスが計画されていて、早期完成に向けてぜひ皆さんのご協力を賜りたい。

この番組での発言は公式な常任委員会でのものではありますが、その思いをぶつけるべき京都府の担当部局のみなさんは同席していないので、今後もまた通常の委員会や本会議で何度も提言されていくことになるでしょう。『今回は岡本くんのためのTV常任委員会やなぁ』などといじられつつ、京都府内全域の議員さんたちから停滞する京都北部の活性化に寄与させていきたい京都舞鶴港振興について発言いただくのは誠にありがたいことでした。

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| まだまだ基盤整備は必要だ。 | 2013.11.12 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
歩行者の安全。
h250918:九枠橋
昨年4月から5月にかけて、京都市東山区の祇園地区での暴走事故、そして亀岡市での無免許の居眠り運転の車両が登校途中の子どもたちやその保護者の列に突っ込んだ凄惨な事件がありました。先日も八幡市で交差点での無謀な運転から通学途中の子どもたちが巻き込まれる大惨事が起こるなど、安全・安心を揺るがす事件が立て続けに起こっている京都府内では交通安全に対して今まで以上に取り組むという認識が行政の中にも定着しています。

本当は歩行者と車両をしっかり区分できることが最も良いのですが、これまでの道路の状況から、車道と段差をつけて歩道を整備するなどができないところもたくさんあります。しかし毎日のように歩行者は生活道路を利用されることは言うまでもありません。そこで現場現場の状況に応じて今できる細かな整備・安全対策に、京都府も舞鶴市も取り組んできました。

ガードレールを設置したり交差点でのカーブミラー、反射板のついたポール、路面に緩衝材を置いてドライバーがスピードを落とす工夫をする、白線を引いたり『止まれ』の表示をはっきり示す、幅員が狭くてガードレールなどの構造物を置けないところでは歩道がはっきり分かるようにグリーンベルトを路面に塗布する、などなどです。特に亀岡での暴走事故の後、一気にそういった安全対策を講じてきており、現在も次から次に出てくる危険な箇所の指摘に対して一つ一つ対処しています。

そんな中、舞鶴市内で少し変わった事例をひとつ紹介します。
この画像は舞鶴市七日市地区の九枠橋の左岸・西詰めです。ここは府道で道路拡幅工事を進めているのですが、画面の右側の用地買収をして道路整備をすることになっています。学校の通学路であり車もたくさん通りますので昔から交通事故の危険が指摘されてきた路線でした。しかし用地買収をして境界を確定して、という工程はまだ数ヶ年かかります。その間、何もせずにそのままにしておくのはどうか、ということになりまして、仮整備として、画像左側の法面を嵩上げして歩道にし、フェンスとガードレールを設置しました。その間わずか1ヶ月半。このことによってかなり歩行者の安全が守られることになったと思います。またそんな中、先の台風18号災害によってこの下流にある『流れ橋』が実際に流れてしまいましたので、復旧までこの九枠橋を通る歩行者は通常よりもかなり多くなっていて、地元からも喜んでいただく声をたくさん聞かせていただきました。

やはり現場を最も知り得るのは地域住民のみなさんです。まだまだ危険個所など我々の気づかないところがあるかもしれませんので、ぜひご指摘いただければありがたいと思っています。

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| まだまだ基盤整備は必要だ。 | 2013.10.18 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
台風18号災害の復旧・再建に向けて。
去る9月24日(火)、この日は京都府議会9月定例会の本会議・一般質問の日だったのですが急きょ休会となりました。知事が台風18号災害に関わる要望活動を国に対して行うのと、前週議決した京都府議会の意見書を多賀議長が直接国の関係省庁に届けて要望を行うこと、それから京都府議会では建設交通常任委員会と農林商工常任委員会が京都府内の被災状況を現地調査する日となったのです。
委員会による現地調査については、私が所属する建設交通常任委員会の二之湯真士 委員長から提案してもらい、他の要素もうまくかみ合って議会の日程変更となって実現しました。

議会日程が開会中に大きく変更されるのは、京都府議会でも久しくなかったことだと思います。もしかしたら史上初めてのことかもしれません。これはあまり取り上げられていませんが地方議会の運営上とても画期的なことだと私は思っています。通常の議会運営もさることながら、万が一重大な事象が発生した場合、議会日程を変更してでも優先すべきことがあった時には柔軟に対応する、という良き前例を作ったことになります。

h250924:建設交通常任委員会001
さて、私は建設交通常任委員会に所属していますので、現地調査に向かいました。同じ台風による被害でも地域によって性質がまるで違います。ここは南丹市の現場です。河川の逸水に加えて護岸が決壊し、大変な水害をもたらしました。私たちの立っている所はお墓です。
その他にも福知山市戸田地区、亀岡市の保津川下りのスタート地点周辺、京都市右京区の嵯峨嵐山を視察しました。

h250924:建設交通常任委員会003
こちらは嵯峨嵐山。こうしている間にも多くの観光客の往来があるのですが、1週間たったこの時でも店内の清掃を黙々とこなされていました。またいくつかの要望も伺いました。淀川水系と由良川水系、上流部と下流域、土地土地で状況が違うことが伺えます。

h250924:建設交通常任委員会004
船着き場の砂利も流されてしまって、その復旧のために既に重機が入って作業が進められていました。観光客が往来している中でこんなふうに建設機械が動いていたりバリケードで入れないようにされていたり、不釣合いな光景が生々しく痛々しく感じました。

京都府ではすでにおおむね被害状況を掌握し、復旧と再建に向けた取り組みが進んでいます。被害を受けた基盤の再整備と併せ、住宅などの生活支援、中小企業の再建のための支援、農業の再建施策などを取りまとめ、今日、議会に補正予算が提案されました。それに合わせて時間を空けずに被災者支援に取り組めるよう議会日程を修正しました。ただ復旧するだけでなく、今回のことを契機に新しい取り組みに光明が見えている事業もあるのでしっかり応援していきたいと思っています。そちらはまた改めて報告します。

JUGEMテーマ:天変地異、災害
 

| まだまだ基盤整備は必要だ。 | 2013.09.27 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
谷垣大臣と山田知事の台風18号被害調査、そしてボランティアセンター。
急きょですが昨日、地元・京都5区選出の衆議院議員である谷垣禎一法務大臣と山田啓二京都府知事が京都北部の被害状況を視察するということで舞鶴にも入られたので私も同行させていただきました。

h250922:台風18号001
JR西舞鶴駅前で集合し、まずはマナイ通りの商店街被害、そして魚屋地区の京都府漁協のあたりの現地調査です。私たちはよくよく分かっているので、谷垣大臣や山田知事に対して状況をみんなでよってたかって説明し、窮状を訴える、といったところでしょうか。地元でもある尾関舞鶴市議会議長が準備よく写真をアルバムにして見せていました。

この地域は高潮の問題が慢性的にある地域です。大雨の時に雨水がすぐにはけないという構造的な問題についても説明しました。

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それから加佐地域に移動し、大川地区の住宅の1階の床上浸水の状況を、そして志高地区でも実際に被災された地域住民の方、農家の方のお話を伺いました。特にこの地域は輪中堤で囲む地域ですが、施工が間に合わず被害を受けた場所です。9年で2度の大規模災害を受け、若者がこの地域に住むことをあきらめて流出してしまうことの懸念を訴えておられました。

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こちらは桑飼地区。こちらでは特に生産者から細かく説明を受けました。コメ、京都ブランド野菜である万願寺甘とう、その他も含めて壊滅的な打撃を受けました。

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ご覧ください。あのひしゃげているのはビニールハウスです。被災した地域では軒並みあのように倒れてしまいました。また収穫前のコメも水圧でべったりと倒れ、泥だらけになってしまっています。もう食べることはできません。

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こちらは宅地の嵩上げの取り組みによって難を逃れた場所です。左は既存住宅ですが、油圧ジャッキで持ち上げた状態になっています。右側には真新しいコンクリートの基礎ができあがっています。こちらにレールでスライド移動させ、基礎に乗っけるという作業をして完成です。私は宅地嵩上げの現場を初めて見ました。こんなことできるんですねえ。

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谷垣大臣と山田知事はそのまま綾部市や京丹後市に行かれましたが、私はまた別の被災者の方のお話を聞いて問題を聞いたりし、舞鶴市ボランティアセンターに様子うかがいに行ってきました。彼はボラセンの主、石橋さんです。

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その石橋さんから『ちょうどいいところに来た。手伝って。』ってことで指示をいただいて大川地区まで資材を運んできました。また行ってみたら何かしら役割はあるもので、帰りは書類を持って帰ってきました。って言いましてもたいしたことはしてないのですが。

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被災現場に入ったり被災された方のお話を聞くと、当事者だけでなく自分自身もかなり精神的にきついものがあります。そんな中でボラセンの若い人たちの元気や明るさは私にとっても救われる思いでした。この時間帯はボランティアのみなさんが帰ってきたときの準備がされていました。
当初はテレビなどで大々的に取り上げられていた京都の嵐山や福知山にボランティアが集中しないかという心配があったわけですが、おかげさまで多くの方々が府内外から舞鶴にも駆けつけていただいていました。

日に日にドロは乾いて固まってきていますし平日になるとボランティアの数は激減します。この三連休はたくさんのボランティアが入ってくれる『勝負の3日間』なんですね。どうぞよろしくお願いいたします!

JUGEMテーマ:天変地異、災害
 

| まだまだ基盤整備は必要だ。 | 2013.09.23 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
 
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