京都市・乙訓地域を拠点に日夜奮闘中! 岡 本 忠 藏 ( おかもと ちゅうぞう )
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| - | 2023.04.22 Saturday | - | - |
嶋田麗雲先生の毎日展 毎日賞受賞記念祝賀会。
h270222:嶋田麗雲先生001
日本最大の歴史と権威ある書道展、毎日書道展で我が地元・舞鶴在住の女性が毎日賞を受賞され、その祝賀会が多くの関係者や知人・友人の列席のもとで盛大に開催されました。

h270222:嶋田麗雲先生002
実は彼女は京都府の職員でして、長く教育庁で勤務していましたので、かつての直属の上司であって京都府の教育行政の事務方のトップである橋本 京都府教育次長が舞鶴まで駆けつけて来られました。その他にも多くの教育庁の幹部や校長先生、仲間の教員などが集まられたのは彼女の人徳だと思います。

h270222:嶋田麗雲先生003
また同級生から親友ならではの手荒い(?)祝福を受け、何人からも楽しいお祝いの言葉をお聞かせいただきました。

h270222:嶋田麗雲先生004
書道は小さい頃から嗜まれており、あまり好きではなかったときのこと、何かのきっかけで書道を究めようと思った時のこと、いろいろなお話をなさいました。書は、書いた本人のその時の精神性が出る。展覧会で賞を取りたいなどという気持ちが強過ぎると自己主張の強すぎる書になってしまう。たくさんの方にお世話になっているという感謝の気持ちを忘れず、これからも書に向かいたいというお話が強く印象に残りました。

h270222:嶋田麗雲先生005
それで余興というには恐れ多いことなのですが、実際に現場で書いていただきました。私は嶋田麗雲先生との付き合いは何年にもなりますが、実際にこうして書かれる様子を拝見するのは初めてでした。まるで魔法のように、生き物のように文字が生まれていきました。

h270222:嶋田麗雲先生006
こうして笑いに包まれた祝賀会はあっという間に時間が経っていきました。彼女はまだ若いですが、もうすでに書家としての地位を確立されています。また昨年はクルーズ客船が寄港した折の外国のお客様をおもてなしする際も、書道の分野でご活躍いただきました。これからますます書道を究めるため突き進んでいかれると思います。嶋田麗雲先生のますますのご活躍を願ってやみません。

JUGEMテーマ:書道

| すべての根幹は教育にあり! | 2015.02.22 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
京都府立舞鶴支援学校。
障害児を取り巻く教育環境や福祉環境は、この10年くらいの間にずいぶん発達したと実感しています。例えば養護学校のイメージ、みなさんはどのように抱いていらっしゃるでしょうか。あくまでイメージですが、かつての養護学校に配置されている教員は3種類に分類されると言われていました。
その第1は、障害児教育に心から真剣に取り組もうとされているごく少数の良識ある教員。
第2は、通常の学校でうまく順応できなかった教員。
第3は、あまり教育には熱心ではなく、自分のことだけしか考えていない、もしくは組合活動に熱心に取り組んでいる教員。

しかし少なくとも京都府内の特別支援学校ではかなりのスピードでそのイメージが払しょくされてきていると私は感じています。その草分け的な存在として認識されているのが京都府立舞鶴支援学校です。今年は創立10周年の記念すべき年で、いろいろな活動がさらに加速しており、学校も保護者もしっかり協調しながら様々なことに取り組んでいます。

親子行事

7月の夏休み中の開催された親子行事の様子です。子どもたちが楽しめるようにいろんなゲームをしたりエアマットで飛んだり跳ねたりして遊んだりしています。教員が子どもたちの発達レベルや性格などしっかりとらえてうまく誘導しながら楽しめるように工夫している様子が見て取れました。

h260728:親子行事(2)
学校運営には様々なボランティアのみなさんに関わっていただいています。この日は音楽学校を卒業されたOGでつくっておられるサークルにベルの演奏をしていただき、その後で子どもたちにも演奏させてくれました。

h260830:美化活動
夏休みが終わる前に保護者に呼びかけられて学校の美化活動を行います。私の長男が中等部にお世話になっているので私も雑巾を持って参加しました。長男が担任の先生に掃除機の使い方を教えてもらっています。

h260918:ふれあい心のステーション(1)
9月には京都府内の支援学校の生徒たちが京都大丸に集まり、それぞれの学校で製作した商品の大販売会を開催する『ふれあい心のステーション』が開かれます。京都府内にはたくさんの支援学校が存在しますが、実は我が舞鶴支援学校がこの時の売り上げの半分以上を毎年1校で叩きだしているのです。そこには様々な努力と工夫があるのですが、それを述べるのはまた次の機会にさせていただきます。

h260918:ふれあい心のステーション(2)
京都市内の最大の繁華街にある京都大丸ですので私は京都府議会を抜け出して様子伺いに来ているのですが、100km離れた地元・舞鶴市からもこうして保護者のみなさんがこぞって遊びに来られていました。

h260918:ふれあい心のステーション(3)
ちなみにこの日に私が購入したのは、舞鶴支援学校で栽培したマスクメロン1,000円、万願寺とうがらし300円×3。特にメロンは大人気商品で、開店から30分ほどで売り切れてしまうのです。

h261029:防災訓練
学校での防災訓練の様子です。大地震が襲ったという想定で、地震で揺れた時に机の下などに頭を隠し、揺れが収まった後でグランドに集まりました。そして消防署からレクチャーを受け、消火器訓練も行いました。うまく水消火器を出すことができると大拍手です。

クリスマスコンサート

そして今日はPTA主催のクリスマスコンサートでした。舞鶴市民吹奏楽団に来ていただき、楽しい演奏をたくさんしていただきました。そうしますとAKB48の『恋するフォーチュンクッキー』の時には子どもたちもみんな立ち上がって先生たちと一緒に踊りだしました。学校の行事で練習していたのですが、吹奏楽団のみなさんはそのことを知らなかったはずなのでビックリされていたことと思います。今年ブレイクした『妖怪体操第一』もみんなノリノリでした。

私の妻が言うに、『校舎がキレイなったうえで、最近の支援学校は若くて男前の先生がたくさんになって、かわいい女の先生も増えて雰囲気が明るくなった。子どもたちも一生懸命という気持ちを感じる。』
続けて、かつての養護学校はとても暗いイメージしかなかったので、こうして特別支援教育という概念が生まれて子どもたち一人一人の特性に合わせた教育を実践し、またそれを保護者や地域の人たちに知ってもらう努力が必要で、こうやって若いやる気のある先生をたくさん登用して特別支援学校のイメージアップをどんどんすべきだと思うと言っておりました。我が妻ながら、私もこの考えには大いに賛同するところです。

舞鶴支援学校は、その後新設された京都府内の支援学校の目標になっています。これからもそういう存在であり続けられるよう、保護者としても地元議員としても応援していきたいと思っています。

JUGEMテーマ:障害者福祉
 

| すべての根幹は教育にあり! | 2014.12.07 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
京都府立支援学校『ふれあい心のステーション』。
かつての養護学校、京都府内では支援学校と呼称していますが、京都府立の支援学校が一堂に会して大販売会を毎年、大丸京都店で開催しています。毎年ちょうど9月定例会の期間と重なるので日程調整が難しいのですがなるべく可能な限り行くようにしています。今年は何とか調整でき、うかがうことができました。

h260918:ふれあい心のステーション001
どうですかこの混雑ぶり。回を重ねてずいぶん定着できています。けっこういろんな製品をそれぞれの学校が製作しており、地域ならではのものもあったりしてなるほどなぁと感心することもしばしばです。

h260918:ふれあい心のステーション002
我が地元の舞鶴支援学校のブースには100km離れた舞鶴から保護者のみなさんが団体で駆けつけて来られました。校長先生もいっしょに記念撮影。私の息子も中等部でお世話になっているのですが、我が子も『高等部に行ったら僕も頑張って販売する!』と言っています。どうやら一つの目標となっているようですね。

h260918:ふれあい心のステーション003
私は舞鶴支援学校でつくったメロンと万願寺とうがらしを購入しました。メロンは今朝、家族でおいしくいただきました。万願寺とうがらしは京都市内のうかがった先で『ぜひ食べてみてくださいっ!舞鶴支援学校の生徒たちが頑張ってつくった万願寺なんです。』とPRしておきました。
特にこのメロンは大人気で、私が2日目の10時半ごろに行ったら2個しか残っていませんでした。舞鶴支援学校のメロンを目指してくる方も多いにもかかわらずあっという間に売れてしまって、あとからあとから『メロン』、『メロン』と口々に言っておられて、売り切れで買えなかった方々の私への視線が痛かったです。

私が行った時はまだ緊張していてぎこちなかった生徒たちが、自分たちのつくったものが売れたり声をかけられたりしているうちにだんだん自信がついてきて生き生きとのびのびとなっていく様が微笑ましかったです。こうしていろんな経験を積んで、自分らしさがどんどん広がっていくことを願っています。

JUGEMテーマ:障害者福祉 

| すべての根幹は教育にあり! | 2014.09.19 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
京都府立海洋高等学校。
 h260417:海洋高校001
ここは宮津市の栗田湾。舞鶴市と宮津市は隣接していて栗田湾は舞鶴市寄りに位置しており、一番奥にうっすら見えるのは舞鶴市の大浦半島です。この日は府立海洋高校の視察をさせていただくことになっていましたが、30分くらい早く着いたのでちょっと寄り道して栗田湾が一望できるところを探して車を止めました。左に見えているのは関西電力の宮津エネルギー研究所。要するに火力発電所ですがディーゼル発電で採算性が悪くかなり前から運転は止まっています。大変良い天気でしたが黄砂が強くて霞みがかった天候でした。

私の対応のために京都府教育委員会管理課の副課長が正門で待ってくれていて、まず最初に校長室にご案内いただき、校長先生からいろいろと概要のご説明をいただきました。海洋高校は学科が3つに分かれていて1年寺は共通で学びますが2年生の時から各学科に分かれることとなっています。海洋化学科・海洋工学科・海洋資源科です。さらに海洋科学科は航海船舶コースと海洋技術コースに分かれ、海洋資源科は栽培環境コースと食品経済コースに分かれています。

h260417:海洋高校002
各教室で授業の様子を拝見した後、食品製造実習室へ。実習船の底曳き網で獲ってきたハタハタを加工しています。午前中に生徒さんたちが加工作業をしていたそうですが、アフターフォローで教員さんたちが作業されていました。後日、校内で定期的に開かれている市場で販売されるとのことです。地元の人たちを中心に大変にぎわうそうです。おいしいんですよね、これ。

h260417:海洋高校003
こちらは水中施工実習室の水槽です。ここで潜水士を養成しています。それ以外にも消防士や警察の機動隊の訓練も受け入れているとのこと。この日はたまたま水が抜かれていて『めったにない機会です。議員さんはラッキーですね。』だそうです。

h260417:海洋高校004
水深は最大10メートル。上から覗き込むととっても深いです。潜水服を着ての訓練だけでなく、素潜りで10メートルまで潜れるような訓練も行っています。現場に立ってそれをイメージするととてもすごいことだということが容易に推察できます。

h260417:海洋高校005
こちらは栽培漁業実習棟。ヒラメを養殖しています。採卵から育成していまして、これらも市場に出回ります。収入はいったん京都府に入り、そこから海洋高校にそれと同等額が交付されることになっているようです。

h260417:海洋高校006
驚いたのはトラフグの養殖です。技術的には完成されているようで、出荷間近になるとエサに工夫を施して臭みを取るなどしています。こちらも市場に出回るのですが、直接料理屋さんに販売しています。価格は漁協のセリで落とされるくらいに設定しているんだそうです。

h260417:海洋高校007
こちらはホンモロコ。モロコは淡水魚で琵琶湖などに生息していますがブラックバスなどの外来魚による影響を大きく受けて厳しい環境下にあります。そこに目をつけた海洋高校はモロコの生産に力を入れ始めました。卵を産ませることも割と容易で、今日も産卵していました。

今後は地元・宮津市で廃校になった小学校のプールを活用して大々的に生産し、販売しようという計画があります。宮津市長も大変乗り気だそうで、新しい地元の産業として育てていきたいと意気込んでいらっしゃるそうです。海洋高校が産卵させて稚魚にし、地元の農家の休耕田などで大きく育てて京都や滋賀県方面に出荷する、そんな流れができれば面白いですね。

h260417:海洋高校008
こちらは生徒さんたちが養殖イワガキを水揚げされている様子です。これらのイワガキもきれいに清掃した後、海洋高校の市場で販売されます。京都府のイワガキはメチャクチャ大きくでおいしいんですよ。『海の京都構想』の大きな武器になると私は考えています。

h260417:海洋高校009
こちらは新しく建造された実習船『みずなぎ』です!
後日改めて就航式が予定されていますが、私はすべての京都府議会議員の中で最も早く『みずなぎ』に乗せていただきました。この実習船『みずなぎ』の特徴としては、京都府の漁業の大きな目玉はズワイガニやアカガレイなどの底曳き網漁業であるため、その実習が行えるようつくられています。また昨今の6次産業という概念を取り入れ、底引きで水揚げした魚を船の上で加工してそのまま出荷する、という取り組みを新しく始めるということです。先代の『みずなぎ』を知っている生徒さんたちは、新しくて空間が広めにとってあるこの新・実習船にとても感動しているようでした。
桟橋も新しかったのでそのことをお尋ねすると、平成7年に建設されたということでした。その時も京都府がしっかり予算をつけてくれたことにとても感激したと先生は言っておられました。海洋系の高校は全国に47校あるそうですが、その中には丘の上にあったりして、実はこうして海沿いにある海洋高校はほとんどないそうで、しかも敷地も広く、府立海洋高校は京都府立の学校の中でも学びの環境は大変恵まれているようです。

h260417:海洋高校010
海洋高校にはウェイトリフティングの元・アジアチャンピオンが教員におりまして、部活動としても大変優秀な成績を残してきています。そのクラブハウスを見せていただきました。この時間帯はまだ授業中だったので選手の練習風景を見ることはかないませんでしたが、選手たちそれぞれの掲げている目標を見ても、インターハイ出場は当たり前、上位入賞、できれば優勝を目指していて、全国で活躍することを意識している高校生ってどんな子たちなのかまた改めて見てみたいと思いました。

h260417:海洋高校011
中の様子はこんな感じです。部員もたくさんいて、屋内だけでなく外にも器具を持ち出して練習しています。この建物は平成24年12月に完成した新しいクラブハウスです。

今回の視察はひとことで言えば大変面白かったです。自分も高校生に戻って海洋高校に入りたい!と思うほどでした。海洋高校には舞鶴市からもたくさんの子たちが通学しているのですが、私は恥ずかしながら今回初めて学校に伺いました。学校の様子を肌で感じることができましたので、これからの青少年の健全育成にどう役立てていくかよく考えていきたいと思います。

| すべての根幹は教育にあり! | 2014.04.18 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
東寺百合文書。
先日、『東寺百合文書』なるものがユネスコの世界記憶遺産に日本から推薦される運びとなりました。新聞やテレビなどでも各紙・各局から報道されて、所蔵している京都府立総合資料館でも喜びやあわただしさなどを感じておられるようでした。この件が主たる目的ではなかったのですが、『よかったらぜひ』と言っていただいたので大喜びで伺いました。下記のリンクは報道の一部です。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130521/k10014737871000.html
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20130521000183

h250523:東寺百合文書006
東寺百合文書とは何でしょうか。京都には『東寺』という大変有名な名刹がありまして、江戸時代に加賀百万石の5代藩主、『前田綱紀(まえだつなのり)』というお殿様が、当時の東寺にあった文書の書写事業を行って、そのお礼として百合の桐箱を寄進し、のちのち当時の文書がこれに納められて保管されてきたということから由来します。実際には100ではなく93箱なのだそうです。

h250523:東寺百合文書001
所狭しと積み上げられたこの桐箱そのものも国宝です。この中に室町時代からの文書が無造作に押し込まれてぎゅうぎゅう詰めになっていたということです。何百年も放置されていた書類を江戸時代のどこかの時期になって急に片付けた、という経過が垣間見えます。

h250523:東寺百合文書002
ふたの裏側にはこんなふうに、なぜこの桐箱があるのかという由来や日時などが添え書きしてありますね。ひと箱ひと箱にこうして書いてあるのですが、ちょっとづつ文言が違っているということです。

h250523:東寺百合文書003
それで東寺百合文書の一部を見せていただいたのですが、その内容は本当に多岐にわたっていました。東寺は全国に荘園をもっていて毎年日本各地から上納金(年貢?)を集めており、その目録だったり、この画像は会議の議事録です。いろんなお寺のお坊さんたちが集まって会議をし、右半分のようなことを話し合われたわけですが、それを左半分のところに参加したお坊さんたちの署名が直筆で書き込まれています。一番左の数行は欠席したお坊さんの名前です。こうすることによって『俺は聞いていない』とか『承知していない』という事態を未然に防いでいたようだ、とのことです。
東寺百合文書の特筆性は、当時の生活体系やガバナンスがどうだったか、ということを伺える資料がたくさんあることです。ですから『この頃にこんなことをしているということは、きっとこうだったのかもしれないな』という思いを巡らせたり想像力をかき立てられたり、現代と重ね合わせて『1000年たっても人間っておんなじことしてるなー』と思わず苦笑いしたりするのです。

h250523:東寺百合文書007
こちらは借金の出納帳。室町時代のことですが、東寺に足利将軍がやってくるということで、考えられる最大のおもてなしをするために大改修したり料理やらお土産やら、しかも将軍様だけでなくお付きのご家来衆にも相応の対応をしなければならないので大変です。ですのでいろんなところからお金を無心して多額の借金をしました。その借金の額と返金額の突き合わせを延々と行っており、この巻物だけで実に37メートル!さらにこの件での返済はこれだけではないということで、どんな借金だと呆れてしまいました。1000年も昔のことですので私には何ら関係ありませんが・・・。

h250523:東寺百合文書004
これは織田信長がはじめて上洛した時、東寺に対して出した公文書です。『禁制』、つまり家臣に対して、『東寺にしてはならないこと』を3つ知らしめ、東寺にその証明をしているのです。
(1)軍勢が東寺のものを盗んだり殺生をすること。
(2)東寺の敷地内に陣を置いて火を焚くこと。
(3)東寺所有の敷地や山で木や竹を伐採すること。
すごいですね。逆にいえば、一般的には多少は殺生してもかまわないし、ひとの家に勝手に入り込んで陣を張ってもかまわないし、ひとの敷地に入って燃料などの調達をしてもかまわなかったという価値観が戦国時代の大名の常識だったということですから。大金を信長に払ったのかどうなのか、とにかく東寺は信長にとりいって軍勢から身を守ることができたということです。

h250523:東寺百合文書008
こんな日常的な文書や刺激的な文書が混載して詰め込まれていたことも驚きです。上の桐箱の中の書類を取り出して、修復したりするなどして大切に保管すると、下の新しい桐箱くらいのスペースが必要なんです。いかに粗雑にぎゅうぎゅうに押し込められていたかが伺えますね。後々国の重要文化財に指定される文書なのに。

h250523:東寺百合文書009
発見された当時の写真です。防火のため周りが池になっているところに倉庫があって、その片隅に無造作に積み上げられていたのだそうです。明治時代に、そういう歴史的な文書や物を整理して必要なものはちゃんと保管しようという国の動きがあって発見されたということです。当時は文明開化の時代、日本の古き良きものが次々と失われつつある中で、時の明治天皇の英断だったようです。

h250523:東寺百合文書010
こんな素晴らしい文化・歴史が満載の京都府立総合資料館の外観です。築50年ほどたって老朽化が著しく、また歴史と文化をかき立てるには不釣り合いな無味無臭の建物だと思いませんか?

現在はこの府立総合資料館・府立大学・コンサートホール・そして府立植物園の一帯を北山文化ゾーンと定め、それぞれバラバラではなく一体的なとらえ方をして多くの方々に親しみを持ってもらえる空間となるよう戦略を練っているところです。その中で総合資料館は建て替えを含めて検討されていて、所蔵しているだけでなく多くの方にこうした貴重な資料に触れていただく仕掛けが必要だと考えています。

JUGEMテーマ:歴史 

| すべての根幹は教育にあり! | 2013.05.24 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
ひな人形。
h250220:ひな人形
妻方の両親が昨年10月に生まれた娘のために雛人形を送ってくれました。人形のことをよく分かっていない自分ですが、ちょっと見ただけでもきっと孫のために良いものを用意してくれたんだろうなと思えるとてもきれいな雛人形でした。
私は男兄弟でしたのでお雛様を家に飾ることはなかったわけですが、昔、親戚や友達のおうちに行くとよく五段飾りのような立派なひな人形がこの時期になると飾ってあったのを思い出しました。

かつては広い住宅が結構あって、何段ものお飾りをする広いスペースが必要だった雛人形でも普通に出されていましたが、今の住宅事情ですと、十分な広さがないので雛人形も時代に合わせた変化が出ているようです。
もちろん五段飾りといった大きなものもありますが、主流としてはコンパクトになっているという話を聞きました。我が家にお越しになった雛人形もそうした『親王飾り』です。

だいたい節分が終わればいつでも飾ってよいということです。また桃の節句を迎えたら今度はなるべく早くしまわないとお嫁に行き遅れると考える風習も聞いたことがあるわけですが、そんなものは気にしなくてよい、むしろお彼岸・春分の日まで飾ってそこで五月人形と入れ替えるとよい、という説明をもらいました。なるほど。

この機会に日本の良き伝統文化である雛祭りのことを見つめなおしたのですが、ちょっと調べてみるだけでも知らないことだらけでした。例えば市松人形ですが、新しく雛人形を迎えるための人形なんですね。雛人形が来る1ヶ月くらい前から家に来て、出迎えたのちには一緒に飾られるということです。

またよく悩むのは、お内裏様とお雛様が左右どっちに飾られるべきか、ということですよね。
古より朝廷では『天子南面にして東に座す』となっておりまして、ということは雛壇を背にして左側・向かって右にお内裏様を飾ることになります。これが一般的な関西の流儀となります。
一方、関東では昭和天皇ご即位の礼の流派に習って、雛壇を背にして右側・向かって左にお内裏様を飾るようになったという説や、徳川家康の孫にあたる内親王が後に即位され、明星天皇(一代限りの女性天皇)となられた時を境に上位の左にお雛様を飾るようになったという説があります。

ということは、我が家の雛人形は関東の飾り方、ということになりますね。

伝統や文化は、ちゃんとその由来があります。なぜこうなったのかという意味が一つ一つにあってとてもおもしろいですね。こういうことを理解しておくとお祭りもより一層楽しめるものだと思います。

JUGEMテーマ:ひな祭りの楽しみ方 

| すべての根幹は教育にあり! | 2013.02.20 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
私学振興。
毎日のように新年互礼会へ参加させていただいていますが、今日は京都市内で京都府私立中学高等学校経営者協会の新年賀詞交歓会に出席させていただきました。

当たり前ですが行政が運営する公立学校と学校法人が経営する私立があって、今日は私学の経営者の主催によるもので関係者が一堂に会しました。私学振興は市町村よりも京都府との関わりが強いため、議員の関わりも主に京都府内選出の国会議員と京都府議会議員が担います。今日も府議会議長をはじめ多くの京都府議が出席していました。

京都市内の私学はたくさんあるのだと思いますが、京都府北部に目を移しますと、私の地元・舞鶴市は聖ヨゼフ学園・日星高等学校のみで、福知山市の共栄学園と福知山成美高校、そして宮津市の暁星高校の4校のみとなっています。当然、公立学校との競合は避けられないため、少子化で子どもの数が絶対的に少ない中での生徒の確保には大変苦労されており、今日もそんな話がよく出ていました。

昨年は私は私学との関わりが深まった年だったなあと今振り返って感じています。
たとえば、去年の4月には日星高校出身の上田萌さんが世界ろう者卓球選手権大会に日本代表選手として出場し、何と個人・ダブルス・団体のすべての種目で金メダルを獲得され、夏には京都府スポーツ賞特別賞の受賞を一緒にお祝いさせていただきました。
また私が顧問をしている舞鶴シビック・クラブというボランティア団体が日本テレビの8月の24時間テレビの舞鶴会場(らぽーる)の運営の一切を任されているのですが、そちらにも日星高校のチアリーディング部の出場と放送部の参加を学校にお願いし、しっかりと対応いただきました。またその時に別途出場していたダブルダッチのチームのパフォーマンスに驚いた学校が今度は日星高校の学園祭に来てほしいということになって、私も彼らを引率しました。もちろん大盛り上がりです。

今までも入学式や卒業式などで校風に触れてきた機会はあったのですが、実際に何かを一緒にやるということができて私にとってもとても新鮮な出来事で、学校なのですから学力向上やしっかり勉強できる環境を整えることが第一義にあるわけですが、彼らもいわば地域を支える一員なわけですから、彼らの良さをうまく引き出して地域に関わってもらうことの重要性を再認識しました。

去年で味を占めましたので、今年はどんな仕掛けができるかなあとひそかに目論んでいます。

JUGEMテーマ:教育 

| すべての根幹は教育にあり! | 2013.01.11 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
両丹私立幼稚園PTA連合会・私立幼稚園協会 教育講演会。
私は現在小学校5年生の長男と1ヶ月半の長女がおりますが、長男が幼稚園時代にはPTA会長などさせていただいたことがあります。そうしたご縁なのでしょうか、毎年1回、この時期に両丹私立幼稚園PTA連合会が教育講演会を開催されており、今回は私を講師にお招きいただきました。『両丹』とは中丹地域と丹後地域の両方、という意味だと思いますが、この広いエリアで私立幼稚園は圧倒的に舞鶴市に集中していまして、ですから運営を中心的に行っていくのは実質的に舞鶴市に所在する幼稚園やそのPTAということになります。

h241128:私立幼稚園 002
いただいた時間は1時間なので、その中でお話しできることはもちろん限られてきます。できれば私の一方的な思いや考えをお話しするだけでなく、せっかくなので集まっていただいたみなさんにそれぞれのご家庭に持って帰っていただいて実践できるような内容にしたいなあと考えていました。

h241128:私立幼稚園 001
そこでこういう内容についてお話をすることにしました。その頭出しは以下のとおりです。

(1)子どもには将来どんなふうになってほしいですか?
・そりゃあできれば可能な限り夢や希望が実現できるようになってほしいですし、あからさまに言えばせめて自分の子は『勝ち組』になってほしいと願うのが親の常ですよね。
・じゃあ社会や大学が受け入れる子どもたちに対して今どんなことを感じているかご存知ですか?
・そうした課題や問題を突き詰めていくと家庭教育や幼児教育にたどり着くんです。

(2)では政治の側から考えねばならないことは何か。
・今の家庭支援・女性政策は『共働き支援』に極端に偏重していると思います。
・保育所の充実は今後も進めていかなければならないと思いますが、保育所に通わせていないご家庭の支援は皆無に等しいのが現状です。
・しかし保育所に通わせていないから、または専業主婦のご家庭だからといって経済的にゆとりがあるわけでは絶対にありません。
・子ども一人あたりの税金のかけ方を見ても、幼稚園の子と保育所の子では、年間100万円もの隔たりがあって、私は総合的に考えてこれはバランスに欠けていると考えています。

(3)家庭の重要な役割、それは子どもが安らげる場所であることです。
・そのためのお父さんの役割は、お母さんの心が安らげるようにすることが最大のミッションだと思います。そうすれば自然に子どもも安らぐことになるから。
・そのためにはお父さんは相手の話によく耳を傾けなければなりません。これを実践することは大変なことですが、これができないとなかなかお母さんの気持ちを和らげることは難しいのではないでしょうか。

(4)ほめて育てることがとても大切です。
・子どもはいつも、お父さんやお母さんから『愛されている』ということを確認しています。子どもをほめたり感謝の気持ちを伝える場面を無理矢理でもいいからつくってあげてください。ほめられることによって子どもは自己肯定感を抱けますので、そのことによって自信もつきますし他人にも優しくできる子になっていきます。
・京都府ではそれを推進するために『ほめ方絵本』を作成し、出版しています。また中丹東保健所にプロジェクトチームがあって、ほめ方絵本の紙芝居の出張などの事業をやっていますので、できればぜひそれぞれの幼稚園でご活用いただければありがたく思っています。

h241128:私立幼稚園 003
ご覧のとおり、平日の昼間の講演会ですのでほとんどが奥様方です。総勢100名を超えるご参加があったようで、これほど集まっていただけたのは最近ではなかったと、各園のPTA会長さんたちは喜んでおられました。

私が最終的に申し上げたかったのは、心が豊かに育てられるようにご家庭で頑張っていただきたかったのと、結局そうした愛情を注ぐための手間をかけることによって子どもはたくましく成長し、そして社会もそういう自己を確立した若者を多く受け入れたいと考えているわけで、後々全部自分に返ってくる、だから今できることを一緒に頑張ってみましょう、ということでした。

私たち地方議員は『座談会をさせてください』とお話しする機会を自分で求めていくことが多いので、こうしてお招きいただけるなんて本当にありがたいことです。私のお伝えしたかったことがうまく伝わっていればよいのですが。

JUGEMテーマ:幼稚園 

| すべての根幹は教育にあり! | 2012.11.29 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
舞鶴市小・中学校特別支援学級 支援学校連合作品展
毎年実施されている『舞鶴市小・中学校特別支援学級 支援学校連合作品展』ですが、今回で50回目を数えました。私の長男も作品作りをしていますので、市役所に所用を済ませた時にふと思い出して、赤レンガ倉庫群の5号棟に立ち寄りました。

h241108:連合作品展001
入り口から奥までドーンとこんな感じです。最初に出迎えてくれているトーテム・ポールは朧(ろう)学校の生徒さんたちの作品でした。

h241108:連合作品展002
我が子の通う新舞鶴小学校の作品です。どんぐりをベースにした『げんきもりもり』というテーマのようです。『森と自然』の中に文明が垣間見えますね。

h241108:連合作品展003
この城南中学校の作品は最も刺激を受けました。『海に浮かぶ街』ですが、最初は右側の緑のカーテンを軸にした『エコ』のまちをつくろうとしていたそうです。しかし次のように発展していきました。
○海に浮かぶのだったら生活をしていくためにエネルギーが必要だ。⇒中央下に風力発電所を建設しました。海に浮かんでいるので水は豊富にあります。したがって画面の奥には水力発電所も建設しました。
○みんな楽しく暮らしていくためには、障害者やお年寄りが暮らせる施設が必要だ。⇒左上の水色の建物がその施設です。見えにくいですが黒い棒が出ていますよね。これはヘリコプターの一部です。万が一重度の病気などが発生した場合、海に浮かぶ街では十分な医療環境が整っていないため、高度医療が整った病院まで搬送するためにヘリが常設してあるわけです。

それ以外にも、画像には見えませんが、右側にいくつか船が用意してあります。これはきっと危機管理です。つまり、海に浮かぶ街が未来永劫ずっと浮き続けていられるかどうか分かりません。万が一に備えて救命ボートが用意してありました。

h241108:連合作品展004
上にかかっているのはタコです。すべての子どもたちが一つ一つに願い事を書いたそうです。みんなの願いが叶うよう、そしてみんなの願いが繋がっていくよう、そんな思いを込めて表現されています。

今回の『連合作品展』をコーディネートされたのは未来芸術家・遠藤一郎さん。(http://www.goforfuture.com/)
テーマは『まいづる夢のまち』。すべての学校を回られて、子どもたちに『好きなものは何?』と対話しながら、既成概念に捉われず、何でもアリで子どもたちの作品づくりをアシストされたとのことです。実際、おぉ〜そうきたかぁ、というたくさんの作品に出合うことができました。

今回私が改めて気づかされたことは、『子どもの可能性を大人の既成概念で削いではならない』ということです。もちろん社会性を身につけさせることはとても重要なことで、すべての子どもたちの全体的な底上げはしなければならないのですが、伸びる可能性のある子の能力を最大限に発揮させてあげられているかどうか、今の社会は心もとないのが現実です。可能な限りその子の持てる力を発掘して開花させてあげること、大袈裟かもしれませんがこれからの日本の行く末に繋がっているのではないでしょうか。

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| すべての根幹は教育にあり! | 2012.11.08 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
京都竹田研究会。
h240721:竹田恒泰先生
一度お話を聞いてみたかった方にやっとお会いできる機会を得ました。その方は竹田恒泰さん。憲法学・史学に従事されている慶応義塾大学の先生でいらっしゃり、明治天皇の玄孫で男系の血筋にあたられます。

かねてより大変興味深い講演をされていることを風聞していて、ぜひお会いしたいものだと思っていました。
自由民主党京都府連青年局長の寺田一博 京都市会議員のお誘いをいただいて京都竹田研究会の例会が開催されることを知り、別件もあって参加させていただきました。

まずは古事記と日本書紀の違いについて。どちらとも天武天皇が編纂を命じられたもので、古事記は後世の日本人にまで伝えていくものとして、そして日本書紀は外国向けに示されていて、完全な中国語でも書かれています。どちらが上位ということではなく、竹田先生は、神話を取り上げる場合には古事記で、そして歴史書として用いる場合は日本書紀で、というふうに使い分けていらっしゃるそうです。

日本書紀の国譲りの場面を原文を見ながら解説していただきました。なんとなく理解はするのですが、そこに竹田先生が現代的に表現して私たちが理解しやすいように解説されます。おおなるほど、という感じになります。

その後、教育勅語についてお話しいただきました。正確には『教育に関する勅語』。勅語とは、天皇が自ら発信されるお言葉のことです。
どういう時代背景があって、どのような経過をたどって、どのような思いが込められて、なおかつどのような政治的なテクニックを使って教育勅語が発せられたのか、大変よく理解できました。

その後は懇親会があって遅くまでお付き合いいただきました。この機会にちょこっと相談させていただいて、良い感触をいただいたので次のステップに進めさせていただこうと思っています。

また私自身もっと天皇や憲法についてよく理解できるよう勉強したいと思います。


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天皇について

| すべての根幹は教育にあり! | 2012.07.23 Monday | comments(2) | trackbacks(0) |
 
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